トラウマ・CPTSD・解離

トラウマ・CPTSD・解離

怒りを閉じ込めて生きてきた人へ|関係を壊さないために、内側へ折り返した感情

怒りを長いあいだ自分の中に閉じ込めてきた人は、衝動的に暴れた人ではない。声を荒げることも、相手を叩き返すこともできなかった人だ。むしろその人は、関係が壊れないように、場が荒れないように、相手の感情が爆発しないように、怒りを「感じなかったこと...
トラウマ・CPTSD・解離

ひとりで悲しみを生き抜いてきた人へ──それは強さではなく、生存のかたちだった

ひとりで悲しみの中を生き抜いてきた人は、「強かった人」ではありません。強くならなければ、生き続けられなかった人です。泣く場所がなかった。寄りかかる胸がなかった。悲しみをこぼした瞬間に、さらに孤立が深まる環境にいた人もいます。だから悲しみは、...
トラウマ・CPTSD・解離

他人がクソにしか見えなくなった内側|裏切りを引き受け続けた末に生まれた警戒

他人がクソにしか見えなくなった人は、もともと人間嫌いだったわけではありません。むしろ逆です。人を信じようとした人。関係を大切にしようとした人。期待や誠実さを、何度も差し出してきた人です。それが、あまりにも報われなかった。説明もなく、理由もな...
トラウマ・CPTSD・解離

「本来あったはずの人生」をめぐる悲嘆|トラウマ回復の過程で現れるもの

トラウマから回復していく過程で、人はしばしば、思いがけない悲しみに出会う。それは、何か新しい不幸が起きたからではない。むしろ、長いあいだ感じることができなかったものが、ようやく感じられる条件が整ったからである。失ったチャンス。失った子ども時...
トラウマ・CPTSD・解離

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなのではない|他者で緊張する神経系の仕組み

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなわけではありません。ひとりのときだけ、身体が安全になるのです。誰かがいるだけで緊張する。会話が始まる前から消耗する。相手が優しくても、どこかで身構えてしまう。でもこれは、性格の問題ではありません。神経系が...
解離・解離性障害

触れようとしても届かない世界|解離として現れる〈ガラス越しの現実〉の心理構造

人は、強いストレスや長期的な安全の欠如にさらされると、世界との関わり方そのものを変化させることがあります。現実が消えるわけではない。記憶が失われるわけでもない。ただ、世界との距離が、静かに調整される。臨床では、このような状態を解離、あるいは...
トラウマ・CPTSD・解離

息を潜めて生きてきた人へ|低覚醒の身体が選んだ「小さな生存」

些細なことで凍結反応を起こす人は、吸う酸素量が少なく、貧血気味で、出すエネルギーも、取り入れるエネルギーも最小限に抑えた生活になっています。つまり、生きることが「攻め」ではなく、“消耗しないための守り”に寄りすぎている。ここで起きているのは...
トラウマ・CPTSD・解離

先延ばし癖は性格ではない|完璧主義なのに動けない人に起きていること

先延ばし癖がある人は、ある地点まで追い詰められると、頭の中で「理屈の崩壊」が起きます。完璧主義なのに動けない。ストレスが複利で増える。残タスクがずっとチラつく。罪悪感が日々ふくらむ。逃げ場がない。それでも最初の一歩が踏み出せない。そのたびに...
トラウマ・CPTSD・解離

白黒思考が強い人は、なぜ“極端”に見えるのか―不安を処理するために心が選んだ「最短ルート」

白黒思考が強い人は、しばしば「極端」「融通が利かない」「考えが浅い」と誤解されがちです。しかし臨床の視点から見ると、白黒思考は癖や性格の問題ではありません。それは、不安をどう処理するかという“調整の仕組み”の問題です。白か黒かを急ぐ心は、正...
トラウマ・CPTSD・解離

動けない・感じない状態の正体― 闘争・逃走が終わった後の神経系で起きていること

休もうとしているわけでも、諦めたつもりでもないのに、身体だけが、先に深く沈んでいく。もう踏ん張れない、というより、踏ん張るという選択肢自体が身体の中から消えてしまったような感覚。この状態は、「何も起きていない」のではなく、ある段階に到達した...