トラウマ・CPTSD・解離

トラウマ反応・身体症状

過去のつらさが身体に残るとき|不眠・息苦しさ・慢性疲労につながるトラウマ反応

危険が去った後も、身体が世界を「まだ危ない場所」として読み続けることがあります。本人は、もう大丈夫なはずだと頭では分かっています。それでも胸が詰まり、肩が固まり、考えが止まり、眠れず、休んでも疲れが抜けない。こうした心と身体のずれは、意思の...
トラウマ・CPTSD・解離

怒られていないのにビクッとする理由|トラウマの神経系の視点

怒られていないのに身体がビクッと跳ねる人は、いま目の前の出来事に反応しているというより、過去の危険の記憶に身体が反応している可能性が高い。頭では「この人は怒っていない」「危険はない」と理解していても、神経系は別の物語を語る。声のトーン、足音...
トラウマ・CPTSD・解離

怒りを閉じ込めて生きてきた人へ|関係を壊さないために、内側へ折り返した感情

怒りを長いあいだ自分の中に閉じ込めてきた人は、衝動的に暴れた人ではない。声を荒げることも、相手を叩き返すこともできなかった人だ。むしろその人は、関係が壊れないように、場が荒れないように、相手の感情が爆発しないように、怒りを「感じなかったこと...
トラウマ・CPTSD・解離

ひとりで悲しみを生き抜いてきた人へ──それは強さではなく、生存のかたちだった

ひとりで悲しみの中を生き抜いてきた人は、「強かった人」ではありません。強くならなければ、生き続けられなかった人です。泣く場所がなかった。寄りかかる胸がなかった。悲しみをこぼした瞬間に、さらに孤立が深まる環境にいた人もいます。だから悲しみは、...
トラウマ・CPTSD・解離

他人がクソにしか見えなくなった内側|裏切りを引き受け続けた末に生まれた警戒心

他人がクソにしか見えなくなった人は、もともと人間嫌いだったわけではありません。むしろ逆です。人を信じようとした人。関係を大切にしようとした人。期待や誠実さを、何度も差し出してきた人です。それが、あまりにも報われなかった。説明もなく、理由もな...
トラウマ・CPTSD・解離

「本来あったはずの人生」をめぐる悲嘆|トラウマ回復の過程で現れるもの

トラウマから回復していく過程で、人はしばしば、思いがけない悲しみに出会う。それは、何か新しい不幸が起きたからではない。むしろ、長いあいだ感じることができなかったものが、ようやく感じられる条件が整ったからである。失ったチャンス。失った子ども時...
トラウマ・CPTSD・解離

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなのではない|他者で緊張する神経系の仕組み

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなわけではありません。ひとりのときだけ、身体が安全になるのです。誰かがいるだけで緊張する。会話が始まる前から消耗する。相手が優しくても、どこかで身構えてしまう。でもこれは、性格の問題ではありません。神経系が...
解離・解離性障害

触れようとしても届かない世界|解離として現れる〈ガラス越しの現実〉の心理構造

人は、強いストレスや長期的な安全の欠如にさらされると、世界との関わり方そのものを変化させることがあります。現実が消えるわけではない。記憶が失われるわけでもない。ただ、世界との距離が、静かに調整される。臨床では、このような状態を解離、あるいは...
トラウマ・CPTSD・解離

息を潜めて生きてきた人へ|低覚醒の身体が選んだ「小さな生存」

些細なことで凍結反応を起こす人は、吸う酸素量が少なく、貧血気味で、出すエネルギーも、取り入れるエネルギーも最小限に抑えた生活になっています。つまり、生きることが「攻め」ではなく、“消耗しないための守り”に寄りすぎている。ここで起きているのは...
トラウマ・CPTSD・解離

先延ばし癖は性格ではない|完璧主義なのに動けない人に起きていること

先延ばし癖がある人は、ある地点まで追い詰められると、頭の中で「理屈の崩壊」が起きます。完璧主義なのに動けない。ストレスが複利で増える。残タスクがずっとチラつく。罪悪感が日々ふくらむ。逃げ場がない。それでも最初の一歩が踏み出せない。そのたびに...