蛙化現象とは?なりやすい人の特徴、行動、原因

近年、若い女性を中心に、「蛙化現象」という言葉が広がっています。蛙化現象とは、新しい出会いがあり、片思いをした相手とロマンティックな夜を過ごした後に、相手が自分に興味をもってくれたにもかかわらず、その後の関係を続けることができず、気持ち悪くなってしまう現象です。この現象に陥る女性は、異性に好意を持たれること自体を拒否したり、過剰に疑ったりすることがあり、自分自身を守るために、新しい出会いや恋愛に踏み込めなくなってしまいます。

蛙化現象の症状

片思いの時は楽しいと感じるものの、恋が成就してから相手のことが蛙のように気持ち悪く見えて、生理的な嫌悪感を覚えてしまいます。

蛙化現象の症状は、

  • 異性からの好意に対して生理的な嫌悪感を感じます。
  • 異性からの好意に繊細に体が反応します。
  • 自分を恋愛対象として見られることが不快に感じられます。
  • 異性に愛されることが怖いため、その関係を遮断して異性を遠ざけようとします。
  • モテようと近づいて、男女の友情や異性との話がしたいと思います。
  • 自分から告白した男性に限って恋愛ができると感じます。
  • 相手から告白された場合、その関係が終わってしまいます。

蛙化現象の人の脳

蛙化現象を経験する人々は、過去にトラウマや不安な出来事を経験しており、その影響で脳の防衛機構が強く働いています。異性からの近づき方に対して、警戒心が非常に高く、潜在的な脅威として感じてしまうため、身体が凍りつき不快感を感じます。特に女性の場合、男性からの積極的なアプローチをされることが多く、そのための心理的な防御反応が働きます。男性から性的な視線を感じると、自分が狙われていると感じ、危険を感じて正常に対処できなくなることを恐れます。

異性との距離が近づくことで、心身ともに刺激が強くなり、緊張や不安感が高まることがあります。また、過去に嫌な経験をした人は、その経験が思い出されることでトラウマや恐怖心を感じることがあります。異性の本心を知ることができる場合、自分自身を守るために防衛本能が働き、相手を避けたり軽蔑したりすることがあります。これらの行動は、自分自身を守るための手段として働きますが、同時に人間関係の機会を失ってしまうこともあります。

彼らは、昔からの本当に親しい友人にしか心を開けず、リラックスできません。自分から相手に近づくことは問題ありませんが、相手が勝手に自分に近づくと拒絶反応を示してしまいます。許可なく自分の中に入ってくると辛辣な気持ちになります。

彼らは、過去の傷やトラウマから自分自身を保護するため、常に警戒しています。したがって、彼らは、自分に近づく人については慎重であり、自分の人生に関与することを許可しません。このような行動は、彼らがコントロールできないことや身動きが取れなくなる状況を恐れる反応の一種であり、自己防衛本能から来るものです。

蛇に睨まれた蛙

「蛙化現象」とは、片思いの相手が理想的な存在、つまり「王子様」として見えていたのに、両想いになると相手が醜い「蛙」にしか見えなくなる現象を指します。しかし、この現象は、実際に相手が蛙に変わったわけではなく、相手が「蛇」になってしまったことが原因かもしれません。つまり、自分自身の恐怖心が蛇に反映され、自分自身が蛇に睨まれた蛙のように、恐怖によって動けなくなってしまうということです。

このような蛙化現象には、異性とのデートに緊張してしまう人に多く見られます。トラウマ反応が出てしまい、落ち着かなくなったり、足がすくんだり、固まったりしてしまい、自分で対処することができずに逃げたくなってしまうことがあります。

親子関係

「蛙化現象」を経験している人たちの中には、親子関係が良好ではなく、母子関係に問題を抱えている人もいるかもしれません。これには、過去に性的虐待、身体的虐待、心理的虐待を受けた人もいるかもしれません。また、父親が気持ち悪くて仕方がないと感じる人もいるでしょう。

このような環境で育つと、親に愛される瞬間があっても、その期待を裏切られたり、嫌がらせをされたり、無視されたりして、心が繋がりそうになるときに、怖い思いをしてきました。また、家族の幸せを願っていても、その家族が自分に酷いことをしてくると、感情的には貧しい状況に陥ります。物質的には裕福な家庭であったかもしれませんが、感情的には豊かでなかったと言えます。

成長して外面が良くなったとしても、過去に親から愛されなかったり、暴力を振るわれたり、精神的に傷つけられたりした経験を持っている場合、そのトラウマが現在の異性関係に影響を与えることがあります。

愛されることを切望しながらも、親の気分次第で土足で人の心を踏みにじられたり、殴られたり、怒られたり、酷いことを言われたりした経験は、心に深い傷を残します。これらのトラウマが思い出されると、悲しみや孤独、恐怖、不快感などが再び湧き上がります。そのため、自分自身を守るために、異性との緊密な関係を避ける傾向にあるかもしれません。

蛙化現象の人のトラウマ

大きなトラウマを経験すると、トラウマ防衛が組織され、自分を表現することができなくなります。この防衛メカニズムは、外の世界との関係を完全に遮断してしまうことがあります。恋愛関係は、相手が自分に入ってくることを喜んで受け入れ、自分も相手に入っていくことによって成立します。そして、相手に身を委ねて、自分を明け渡すことに心地よさを感じます。

しかし、蛙化現象を経験した人たちは、相手が自分に入ってくることに無意識の力が抵抗してしまいます。彼らは、用心深い性格になり、脅威を遠ざけようとする原始的な防衛システムの支配下にいます。そのため、異性との関係性に対して壁を作ってしまい、相手を近づけようとしないことがあります。これは、過去のトラウマが現在の恋愛関係に影響を与え、自己保護のための防衛機制が働いていることが原因です。

人によってプライベートに踏み込まれることへの感覚は異なりますが、蛙化現象を経験した人たちは、非常に繊細で、段階を踏んでいく必要があると考えられます。彼らは、恋人になったからといって、相手が自分に入ってくることに抵抗を感じることがあります。自分自身に踏み込まれたくない領域があるため、恋人が自分の価値観を押しつけたり、自分の領域に勝手に入ってきたりすることが気持ち悪いと感じるのです。

また、蛙化現象を経験した人たちは、相手が侵入してきて、自分の領域が無くなってしまうことを恐れています。彼らは、自己防衛のために、恋愛関係の中で自分の領域を守る必要があると考えるようになっています。このような防衛機制が働くと、相手との信頼関係や親密さが損なわれる可能性があります。

ラプンツェルの魔女

蛙化現象を経験した女性たちは、塔に閉じ込められたラプンツェルのように感じることがあります。彼女たちの内的な世界には、残忍な魔女が存在しています。彼女たちは、夢を見たり、希望を抱いたり、誰かを愛したりすることで現実の世界に根を下ろそうとしたときに、魔女が現れて不快な感覚を与えたり、恐怖で動けなくさせることがあります。

魔女は、女性たちが新しい可能性を持つときに現れ、彼女たちが繋がりを求める過程を攻撃する傾向があります。彼女たちは、恋愛関係において自分自身を表現することを躊躇し、緊張感や不安感を抱えていることが多いです。このため、恋人が自分に近づいてくることに対して、彼女たちは防衛的な態度をとることがあります。

魔女は、蛙化現象を経験した人々の頭の中の思考の一部として働きかけることがあります。彼女たちは、日常生活を送る中で、希望を持つことができないようにさせられることがあります。魔女は、無意識の中で私たちに働きかけることがあり、例えば、このような声をかけてきたりします。「自分の身を危険にさらさないで、あなたは本当に彼を望んでいない、どうせ好きになっても失望するだけだ」というようなものです。

魔女は完全主義であり、彼女たちが自分が思っていたほど、実際は良い人ではなかったと思わせ、惑わします。これは、彼女たちが自分自身を守るために、自分自身や他人に対して、厳格な基準を設けることがあるためです。しかし、このような思考パターンは、彼女たちに恋愛関係において不安感や緊張感を引き起こす可能性があります。

蛙化現象を経験した人々の内的な世界には、魔女のような悪魔的人物像が存在し、異性との恋愛で傷つく前に関係を切り離してしまおうとする傾向があります。魔女は、彼らが酷く傷ついたり、無力な存在になってしまうことを防ぐために、見張っています。彼女たちは、異性との関係を恐れ、恋愛に対する防衛的な姿勢を取ることがあります。このように彼女たちは、自己保護のために自分自身を取り囲む壁を築いています。

しかし、魔女は彼らを迫害するだけでなく、彼らを守る役割も持っています。彼女たちは、外の世界の人々の関係からトラウマのトリガーが引かれないように、魔女が守ってくれるという安心感を持っています。しかし、自分のある部分がこのように人間関係を抑制していくと、孤独感に悩まされることがあります。

子ども時代のトラウマ

蛙化現象の人たちは、両想いになって希望を持ち、感情的にオープンになると同時に、とても傷つきやすくなるという特徴があります。この状態になると、異性に依存することで安心感を得ようとする傾向がある一方、その依存関係に対する恐怖や恥の感情も同時に強く感じてしまいます。

また、異性に依存することは、自分の傷つきやすさを曝すことにも繋がります。このため、依存関係に陥ることには抵抗を感じることが多く、彼らにとっては非常に困難な状況となってしまいます。このような心理状態は、彼らが子どもの頃に経験した親子関係の影響が大きく、親から求められた愛や繋がりを得るために努力してきたことが裏切られ、傷ついた経験が結びついていると考えられます。

このような状態に陥った蛙化現象の人たちは、子ども時代に失敗した親子関係のトラウマから、再び繋がりを求めて傷つくことを恐れて、異性との関係を分断させる傾向があります。

蛙化現象の女性は、子どもの頃から辛い経験をしてきて、外の世界と繋がることを避けるようになります。その代わりに、空想の世界に逃げ込み、自分だけの世界を作って生きてきました。しかし、異性との恋愛関係になると、現実の世界に引き戻されます。そして、自分が今まで感じることを避けてきたものを再び感じなければならなくなります。

脱身体化していた彼女たちは、感覚を麻痺させてきたため、今をしっかり感じることに苦手意識を持っています。また、異性との関係を持つことは、過去に受けた傷を再び引き起こすことになるため、怖く感じてしまいます。

トラウマと吐き気

人間へのトラウマがある人は、異性との接触や近づき方に対して過剰な反応を示すことがあります。身体的な接触や視線などが原因となり、恐怖心が襲いかかります。そのため、胸がムカムカして、不快な感覚が現れたり、吐き気や気持ち悪さ、寒気が出てきたりします。さらに、トラウマを思い出すと、過去の出来事が脳内で再生され、苦痛や恐怖を再度感じることがあります。このような状態が続くと、内臓が反応し、体の中のものを吐き出したくなる場合もあります。このような状況になると、自分自身が制御できないという恐怖心が増幅され、ますます不快な感覚が強まってしまいます。

心と身体の分離と内なる葛藤

複雑なトラウマを抱える人は、過去に脅威や傷つけられる経験を繰り返したため、身体が反応してしまいます。日常生活では、表面上は自分を守るために無傷で過ごしていますが、実際には自分自身を守るために身体が自律的に反応しているのです。意識と切り離された身体のパーツは、不快な感覚に苦しんでいるかもしれません。例えば、「しんどい」「苦しい」「怖い」という感覚が現れ、泣きたくなるかもしれません。また、「めんどくさい」「嫌い」「痛い」「来ないで」「気づかせないでほしい」「近づかないで」といった、外部からの刺激に対する強い拒絶反応も現れるでしょう。これらの反応は、身体が脅威を感じたときに起こる本能的な反応であり、無意識に行われます。

無意識下の戦うか逃げるか

複雑なトラウマを抱えた人は、自分の内的な世界に戦ったり、逃げたりするパーツを分割しています。無意識のうちに、戦うパーツの影響を受け、自分の力を試すために、好きな人のことを追いかけたくなり、自分から告白することや相手に近づくことは抵抗がありません。しかし、相手から告白されたり、積極的に近づかれると、逃げるパーツの影響を受けることになり、脅威から遠ざかりたがる自分が表出してしまいます。

このようなパーツの分裂現象は、無意識のうちに起こるため、自分自身で認識するのは難しいことがあります。トラウマが強い場合は、自分の内的な世界に分裂したパーツがいることすら認識できないかもしれません。また、脅威を感じた時に自動的に反応してしまうため、どうしても感情や行動がコントロールしづらい状況になってしまいます。

蛙化現象は現代病

現代の若い人は、外出先での交流や自然との触れ合いが少なく、デジタルデバイスに囲まれた生活を送っています。子供の頃から、塾通いや学校行事、クラブ活動などがあり、家に帰るとテレビやゲームで過ごすことが多いです。そして、成人後は、オフィスでのデスクワークや家でのリラックスタイムもスマホやタブレットなどの画面に向かうことが多くなっています。このようなライフスタイルにより、体力や筋力の低下が起こり、運動不足、肥満、生活習慣病などのリスクが高くなる傾向があります。

特に、美容や体型に関心が高い若い女性は、ダイエットによって食事制限をすることが多いです。しかし、過度のダイエットは筋肉量の低下を招き、手足の冷えや基礎体温の低下など、健康に影響を与えることがあります。

身体性が失われると、人間は本来持っている自己回復力が低下し、体調不良や病気になりやすくなります。また、自律神経系の調節が乱れ、ストレスに敏感になります。不眠や疲れ、イライラ、うつ病など、精神的な問題も出てくることがあります。また、免疫系の低下も起こり、病気にかかりやすくなるという研究結果もあります。さらに、身体症状が出ることで、医療的な治療が必要になることもあります。身体的な問題があると、精神的な問題にも影響を与えることがあり、心身のバランスが崩れることで、ストレスや葛藤に対する耐性が低下し、強い感情を体験することが増えます。

免疫系が異常になると、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう自己免疫疾患が発症する場合があります。これは、本来は体内の異物や病原菌を攻撃するはずの免疫細胞が、誤って自分自身の正常な細胞を攻撃することによって引き起こされます。また、外の世界の異質なものや危険な要素となるものに対しても、過剰な反応を示すことがあります。異性の恋人に対しても同様で、自己防衛本能から無防備な部分をさらけ出すことが危険だと認識され、攻撃を加えられてしまうことがあります。このような免疫系の過剰な反応は、心身のストレスやトラウマ、自己価値感の低下などによって引き起こされることがあります。

蛙化現象の人の特徴、行動

蛙化現象の人は、生身の異性が近づいてくることを極端に嫌います。このような状況に置かれると、彼らは生理的な嫌悪感を抱き、吐き気や気分の悪さなどの身体的な反応を示すことがあります。

性行為への嫌悪感

蛙化現象の人は、自分自身を守るために、強迫的に清潔にする傾向があります。彼らは、自分の無垢さを維持するために、現実から孤立していきます。また、異性からの欲望や性的な対象として見られることに強い嫌悪感を抱き、体が凍りついたり、思考がネガティブになることがあります。

蛙化現象に陥った女性は、男性から分かりやすい欲望の対象になっていることが嫌で逃げ出したくなります。性行為を想像すると、非常に不快で、自分が恥ずかしい体勢を取ることが嫌で、男性が上に覆いかぶさってくることが恐怖に感じられます。また、男性から性的な関心を向けられることが非常に嫌で、性行為をすることで自分が純粋でなくなり、汚れた存在になってしまうという恐怖心を抱いています。これらの感情や考え方が彼女たちを性的な関係から遠ざけることにつながります。

また、無意識下では、自分が女王蜂のようで、色んな男に狙われていると思っています。性行為に及ぶと最初のうちは激しい嫌悪感が出てくるかもしれません。異性に自分をさらけ出して、無防備な状態でいることが、とてつもない恐怖を感じます。

恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ないため、アニメやゲームの世界に没頭して現実逃避してきた彼らは、恋愛を経験すると現実と直面することになります。初めて異性に対して恋愛感情を抱くと、その異性から好奇の目で見られることが生々しく感じられ、それがショックとなって心を傷つけます。彼らは、今まで持っていた異性に対するイメージや思い込みが壊れ、好きだったはずの相手が嫌悪する対象になってしまうことがあります。このような状況に陥ると、自分自身の価値観や人間関係に対する認識が揺らぎ、苦しい思いをすることになります。

相手の気持ちや距離感

人間関係が深まっていくにつれて、相手の気持ちを理解することができるようになります。そして、相手が何を求めているかを理解すると、人の欲望に汚染されたくないと思うようになります。自分自身のパーソナルスペースを確保することが非常に大変なため、相手が自分に近づいてくると、怖くなってしまい、自分の中に入ってきてほしくないと感じることがあります。

基本的信頼がない

幼少期から、親子関係において失敗し、基本的な信頼感を身につけることができず、人間不信が生きる基盤となっています。普段から不安や緊張、警戒心が強く、自己防衛的な脳が働き、脅威を遠ざけようとする生き方をしています。また、頭の中では白黒思考をし、状況を判断しています。このような生き方は、人間関係に大きな影響を与え、人々が自分を理解しようとしても、自分は相手を信じることができず、冷淡に接してしまうことがあります。

凍りついた身体

非常にショックを受けやすく、人一倍敏感で、脅威がないかを常に探しながら生活しています。彼らは凍りついた体を持ち、その中には戦ったり、逃げたり、怯えているパーツを閉じ込めており、莫大なトラウマのエネルギーを抱えています。環境の変化に弱く、自律神経系の調整不全に陥り、気分の波が激しくなることがあります。彼らは恋人との関係に期待するよりも、いつも最悪の事態を想定し、不幸な自分や不安の塊にしがみついていることで安心感を得るようになっています。

自意識過剰と人の評価が怖い

自意識が過剰になり、人から評価されることが怖く、人の目が気になって自信を持てない状態にあります。恋愛関係になっても、恋人からどのように思われているか、どのように評価されているかが気がかりで、居心地が悪いと感じることがあります。自分を守るために、マイナスな可能性ばかりに注意を向けてしまい、お互いを評価し合ってカップルでいることが気持ち悪く感じることがあります。

脱錯覚

恋人関係になる前は、相手を理想で固めていますが、実際に恋人関係になると、現実的な関係に引き戻されることがあります。もともと理想が高すぎるため、現実に切り替わるときの幻滅に耐えられないことがあります。普段から、頭の中で異性を良いか悪いかで評価しており、異性のちょっとした欠点を見つけてしまうと、悪く受け取り、評価を大きく下げてしまいます。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低く、どうしてもネガティブなほうに目がいって、前に進むことができません。自分が完璧でないといけなくて、相手を幸せにできない、失敗できない、申し訳ない、罪悪感が強いです。相手から好意を向けられると、自分は人から愛される人間ではないと思っているので、どうしたらいいか分からなくなり、逃げてしまいます。

そして、こんな自分を好きになるなんて、ろくでもない人間に決まっていると、相手を価値下げします。また、異性に褒められたとしても、素直に受け取って喜ぶことができず、何か別の思惑があるに違いないと思い込んだり、どうせ体目当てなんだろうと下心を疑います。

自他の境界がない

自他の境界がない人は、他人の感情や思考が自分の中に入り込んでしまい、自分の感情や思考と混ざり合ってしまう傾向があります。この状態では、好奇心が刺激される相手に対しては、自分自身の都合などをおかまいなしに、積極的に働きかけ、追いかけていくことがあります。つまり、相手の境界線を無視してしまうことがあるのです。

一方で、人から悪意を向けられたり、非難されたり、拒絶されたりするなど、ネガティブな感情を向けられることが苦手です。相手が自分に深く入り込んでくると、怖くなることがあります。つまり、自分自身の境界線が不十分であり、他人からの影響を受けやすい傾向があります。

トラウマのメカニズム

片思いの場合、自分にどれだけの力があるかを試すために、積極的に働きかけて、自分から追いかけることがあります。つまり、自分自身の境界線を超え、相手にアプローチしようとする傾向があるのです。

しかし、両想いになると、拒否したくなる自分が出てきます。自分が望んでいたことが実現し、相手からの好意を受けると、不安や恐怖が生じ、拒否したくなるという状態になります。つまり、自分自身の境界線が曖昧になり、相手からの好意を受け入れることができなくなるのです。

価値観が違う

蛙化現象を持つ人は、美しいものや理想的な状態に強い憧れを抱きます。現実的な問題や課題に取り組むよりも、空想の世界に没頭することが多く、現実に対してはあまり関心を持ちません。美的価値観や感性を重視し、現実よりも理想的な世界を追求することが多いのです。一方、現実によく適応した人とは価値観が合わないことがあり、現実世界においては、様々な問題や課題が生じます。

恐怖症

蛙化現象を持つ人は、恋愛が上手くいかなくなることに対して恐怖を感じています。彼らは、幸せになることや拒絶されること、異性に依存してしまうのがたまらなく怖いと感じることがあります。

不安や緊張感

蛙化現象を持つ人は、異性との交流中に、緊張が強くて、自分の気持ちをうまく伝えられず、不安が大きくなると、逃げ出したくなってしまうことがあります。

欲求不満への耐性が低い

蛙化現象の人は、フラストレーションへの耐性が低くなっています。恋人は、自己の欲求を満たす対象である一方で、欲求不満をもたらすこともあります。彼らは、恋人との関係において欲求不満を感じると、関係を続けることが難しくなる傾向があります。

孤独や絶望に

異性と親密な関係を構築するよりも、ある部分が人と繋がることを抑制しているため、自分自身が孤立していくことがあります。その結果、人生が後ろ向きになり、異性と親密な関係を構築しようとしても、思うようにうまくいかないことが多く、不安や焦り、自責の念にかられる傾向があります。

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トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2021-03-17
論考 井上陽平