トラウマ・CPTSD・解離

トラウマ反応・身体症状

感情凍結とは何か|泣けない、怒れない、感じないことで自分を守ってきた人へ

感情が凍結している人は、傷ついたときにすぐ泣いたり、怒ったりできません。悲しいはずなのに涙が出ない。腹が立って当然の場面なのに、怒りが湧いてこない。つらい出来事があっても、どこか自分のことではないように感じ、頭の中がぼんやりしてしまう。周囲...
トラウマ反応・身体症状

虚弱に生きるということ|休めない身体と、静かに働き続ける神経

「すぐ疲れる」「人より体力がない」「無理がきかない」「胃腸が弱い」「肩や背中がいつも張っている」こうした状態を、昔から「虚弱体質」と言われてきた人は少なくありません。体質的な要因や医学的な問題が関係している場合もあります。貧血、甲状腺、睡眠...
複雑性PTSD

トラウマが集合的無意識に触れるとき|個人の痛みが「世界そのものの重さ」へ変わってしまう理由

深い傷つきを抱えた人の苦しみは、しばしば一つの出来事の痛みにとどまりません。最初はたしかに、自分の人生のなかで起きた具体的な傷として感じられていたものが、いつのまにかそれだけでは収まらなくなっていきます。個人的な悲しみは、より大きな苦しみの...
複雑性PTSD

愛着システムと警報システム|近づきたいのに身構えてしまう心のしくみ

人の心には、誰かとつながりたい、守られたい、わかってほしいと願う働きがあります。それが愛着システムです。愛着システムが前に出ているとき、人は相手に合わせようとします。優しくふるまい、争いを避け、関係を壊さないように気を配る。相手の期待を読み...
トラウマ・CPTSD・解離

発達性トラウマ障害はなぜ「発達障害に似る」のか|注意散漫・多動・過敏の正体

発達性トラウマ障害を抱える人は、しばしば「発達障害に似ている」と言われます。注意が散りやすい。多動的に見える。刺激に過敏、あるいは極端に鈍い。しかし臨床的に見ると、その中核は神経発達の欠陥というよりも、安全な他者の不在の中で組織化された神経...
複雑性PTSD

複雑性PTSDの凍結とは何か──社交性の裏で起きている「関係内フリーズ」

複雑性PTSDの人は、外から見ると社交的で、よく笑い、場の空気を読み、人と自然に関わっているように見えることがある。だがその明るさは、安全の証明ではない。それは多くの場合、幼少期から「関係の中で生き延びる」ために磨かれた高度な適応である。以...
トラウマ反応・身体症状

人に見せられなかった悲しみは、身体の奥で生きている

深い悲しみや苦しみに囚われている人々は、周囲に弱さを見せることができません。それは「性格が強いから」でも、「甘えないから」でもない。弱さを見せた瞬間に何かが起きる。そう体が覚えてしまった人です。彼らは常に周りの人々の期待に応え、要求に対応す...
トラウマ・CPTSD・解離

内なる悪魔はどこから来て、何を守っているのか――「救われてはいけない」という防衛システム

自分の中にいる「悪魔」のような存在。それは突然生まれたものではありません。それは、性暴力・支配・人格侵害といった“逃げ場のない被害”が、終わらないまま続いたとき、生き延びるために形成された、極端に硬化した内的防衛です。この存在は、次のような...
トラウマ反応・身体症状

電車・人混み・大きな音・親の話で固まる理由|身体はまだ危険を読んでいる

あなたの身体は、危険が去ったあとも、世界を「まだ危ない場所」として読み続けることがある。本人は「もう大丈夫なはず」と分かっている。けれど、胸が詰まる。肩が固まる。考えが止まる。眠れない。疲れが抜けない。このズレは、意思の弱さでも、気合い不足...
トラウマ・CPTSD・解離

怒られていないのにビクッとする理由|トラウマの神経系の視点

怒られていないのに身体がビクッと跳ねる人は、いま目の前の出来事に反応しているというより、過去の危険の記憶に身体が反応している可能性が高い。頭では「この人は怒っていない」「危険はない」と理解していても、神経系は別の物語を語る。声のトーン、足音...