愛着・対人関係・人格の問題

親子関係・毒親

毒親育ちの人が結婚・仕事・生き方を思い描けなくなる理由

毒親育ちの人は、将来自分がどのような生き方をしたいか、どんな仕事をしたいか、家庭を持ちたいかどうかといった「未来」に、うまく意識が向かないことがある。それは、考える力がないからではない。心の中で、まだ過去が終わっていないからである。子どもの...
親子関係・毒親

支配的な親に育てられた人が、大人になっても苦しみ続ける理由

本来、家庭は、外で傷ついた心と身体がいったん力を抜き、安心して戻ってこられる場所であるはずです。けれど、コントロールの強い親、過干渉な親、子どもの境界を尊重しない親がいる家庭では、家そのものが安心の場ではなくなっていきます。そこでは、「何を...
親子関係・毒親

機能不全家庭で育った人の生存戦略|神経が覚えた適応のかたち

機能不全家庭で育った人にとって「生存戦略」は、神経が覚えた生き残り方です。親の機嫌、沈黙、足音、声のトーン。そうした微細な変化をいち早く察知できるほど、家の中では傷を深くせずにすみました。だから大人になっても、体は無意識に先回りしてしまう。...
対人関係の悩み

両親が不仲だった人ほど、恋愛で「誠実に疲れ切る」理由

両親の仲が悪い家庭で育った子どもは、心のどこかで誓います。「自分は絶対に、あんな家庭をつくらない」と。だから恋愛や結婚に対して、とても真面目になる。誠実であろうとする。相手を傷つけないように、空気を読み、我慢し、先回りして尽くす。けれど、そ...
人格傾向・パーソナリティ

自己愛が壊れる前に何が起きているのか|怒りの裏で止まる“神経系の調整装置”

ハインツ・コフートの自己心理学では、自己愛的な人の問題は「悪意」ではありません。それは自己の凝集性(まとまり)の脆さです。賞賛・共感・特別扱いは快楽ではない。それは自己をつなぎ止める支柱です。評価は酸素のようなもの。途切れると、内側に“空洞...
人格傾向・パーソナリティ

自己愛性パーソナリティ障害の末路|最後に残る内的空洞

自己愛性パーソナリティ障害の末路を、単なる因果応報や破滅物語として語ってしまうと、臨床で見えるものが消えます。外から見るとたしかに、孤立しているように見えることがある。落ちぶれたように見えることもある。周囲は「自業自得」と言いたくなるかもし...
愛着・対人関係・人格の問題

安心できない人の心理と身体|落ち着くほど苦しくなる理由と回復の道

安心できない人は、安心という状態に入った瞬間、身体と心が「危険」として反応してしまう人です。外から見ると、ただ警戒心が強い。疑い深い。人を信じられない。そう見えるかもしれません。けれど臨床の現場で起きているのは、もっと根の深いことです。それ...
愛着スタイル

“ただ生きてきただけ”なのに苦しい人へ――関係的トラウマの構造

心が痛むとき、人はそれを「寂しさ」や「孤独」と呼びがちだ。けれど臨床で出会う痛みは、それだけでは終わらない。胸の切なさは、単なる気分ではなく、関係の歴史がつくった構造として現れることが多い。幼少期に、感情の出口を見失う家庭で育つと、子どもは...
親子関係・毒親

家族の闇を背負った子ども──凍結・過覚醒・そして回復の神経

機能不全家族では、親が自分の感情を自分の内側で抱きとめきれない。怒り、恥、劣等感、孤独、無力感が体内で消化されず、家庭という空間にそのまま放たれる。感情は宙に浮き、家族全体の空気を重くする。このとき家族システムは、意識的ではないが極めて巧妙...
対人関係の悩み

近づくと怖い、離れると失う|回避型の心が距離を保とうとする理由

人を好きになりたい気持ちはある。関係を築きたい、分かち合いたい、つながりたい。それなのに、距離が縮まり始めた瞬間、身体の奥に微かな緊張が走る。胸がざわつき、呼吸が浅くなり、言葉が慎重になっていく。「ここから先は危ないかもしれない」理由は分か...