ストーカーまがいの行動の心理|異常な執着・妄想・思考パターンと「安全の獲得」

ストーカーまがいの行動 強迫・依存・その他

職場で何度か言葉を交わしただけなのに、相手から特別な好意を向けられていると思い込む。偶然目が合ったことや、何気なく笑いかけられたことを繰り返し思い出し、「あの人も自分を意識しているはずだ」と考えるようになる。相手との関係がほとんど深まっていないにもかかわらず、頭の中では親密な関係が出来上がっていることがあります。

最初は好意を持つ程度だったとしても、相手の行動を確認したり、会える場所を探したりするうちに、関心が執着へと変わっていく場合があります。連絡をしても返事がないと落ち着かず、距離を置かれると、嫌われたという事実を受け入れるよりも、別の理由を探すようになることもあります。

こうした状態では、実際に相手と交わした言葉より、自分の頭の中で考え続けてきたことのほうが大きな意味を持ち始めます。相手の気持ちを想像し、その想像をもとに次の行動を決めるうちに、本人の思い込みと現実の関係が次第に離れていくのです。

ストーカーまがいの行動には、強い恋愛感情だけでなく、拒絶への恐怖、孤独感、怒り、支配欲、相手との関係を失うことへの不安など、さまざまな心理が関係することがあります。

また、一部には「相手も自分を愛している」という確信が強固になり、明確に拒絶されても考えを変えられないケースがあります。

この記事では、ストーカー的な執着が生まれる心理、妄想的な思考が強まる過程、拒絶を受け入れられない理由、被害を受けた人の安全確保、加害行動を繰り返さないための治療について解説します。

ストーカーまがいの行動とは?好意が執着に変わる心理

誰かに好意を持つと、その人の言葉や行動が気になったり、会える機会を楽しみにしたりすることがあります。相手が自分をどう思っているのか知りたくなることも、恋愛感情の自然な一部分です。

しかし、相手から距離を置かれたり、連絡を断られたりしても、接触を求め続けるようになると、関係は大きく変わってきます。

相手が返事をしない理由を何度も考え、SNSの投稿を確認する。偶然を装って相手のいる場所へ出向く。会話の中で得たわずかな情報から行動を推測し、自分との関係を確かめようとする。こうした行動が繰り返される場合、本人の関心は相手の気持ちを知ることから、自分の不安を解消することへ移っている可能性があります。

特に、相手との関係が失われることに強い不安を感じている場合には、連絡を取ったり、姿を確認したりすることで、一時的な安心感を得ることがあります。

しかし、相手の様子を確認して安心できても、時間がたつと再び不安が強くなる。もう一度連絡を取りたくなり、返事がなければさらに気になる。この繰り返しによって、相手への執着が強まることがあります。

ただし、ストーカー行為の動機は一様ではありません。別れた相手との関係を取り戻そうとする人もいれば、拒絶されたことへの怒りから嫌がらせを続ける人もいます。また、性的な目的や相手を支配したい欲求が中心になっている場合もあります。

重要なのは、本人がどのような感情を抱いているかに加えて、相手の意思に反する接触や監視が続いているかどうかです。

ストーカーにみられる執着の種類と、その背景

ストーカー行為についての臨床研究では、加害者の動機や相手との関係によって、いくつかの異なるタイプが指摘されています。

例えば、別れた恋人との関係を取り戻そうとする人と、ほとんど面識のない相手から愛されていると確信する人では、抱えている心理的な問題が異なります。

代表的なものとして、次のような特徴があります。

  • 拒絶された関係への執着: 別れや拒絶を受け入れられず、復縁への期待と怒りが入り交じりながら接触を続ける。
  • 一方的な親密さへの確信: 実際の関係が乏しいにもかかわらず、相手と特別なつながりがあると考える。
  • 相手の意思を軽視した接近: 好意を持つ相手への接し方が一方的で、拒否された後も接触を試みる。
  • 恨みや報復による執着: 自分が不当に扱われたという思いから、相手を困らせたり怖がらせたりする。
  • 支配や加害を目的とする行動: 相手の行動を把握し、恐怖を与えること自体が目的となる。

これらは理解のための分類であり、実際には複数の動機が重なっている場合もあります。

例えば、復縁を望んで接触していた人が、相手から明確に拒絶されると強い怒りを抱き、嫌がらせに移ることがあります。関係を取り戻したい気持ちと、拒絶されたことへの報復感情が同時に存在する場合もあるのです。

ストーカー行為を理解するためには、最初にどのような関係があったのか、相手からの拒絶をどう受け止めているのか、その後どのような行動を繰り返しているのかを確認する必要があります。

エロトマニアとは?「相手も自分を愛している」という妄想

ストーカー的な執着の中には、相手が自分に恋愛感情を持っていると強く確信するケースがあります。

精神医学では、このような確信が妄想として持続する状態を、恋愛妄想(エロトマニア)と呼びます。クレランボー症候群という名称でも知られ、妄想性障害の恋愛型などにみられることがあります。

例えば、職場で挨拶を交わす程度の相手について、「あの人は本当は自分のことが好きなのだ」と信じる。相手が笑顔を見せたり、近くを通ったりすると、それを好意の証拠として受け取ることがあります。

その後、相手が距離を置いたとしても、「周囲の目を気にしている」「本当の気持ちを隠している」と考え、自分への愛情が失われたとは受け止めない場合があります。

ここで特徴的なのは、相手が何をしたのかという事実より、自分の確信に合うように出来事を解釈し続けることです。

ただし、恋愛感情の強さや思い込みだけでエロトマニアと判断できるわけではありません。妄想性障害などの診断には、本人の確信の強さや現実検討の状態、ほかの精神症状などを含めた専門的な評価が必要です。

また、ストーカー行為をする人すべてに妄想があるわけではありません。相手から嫌われていることを理解しながら、怒りや支配欲によって接触を続ける場合もあります。

なぜ妄想は強まるのか|小さな出来事が「愛情の証拠」になる

実際にはほとんど関係のない相手であっても、日常の小さな出来事を繰り返し考えるうちに、その人が自分にとって特別な存在になっていく場合があります。

通勤中に何度か見かける。目が合ったように感じる。自分の近くを通ったときに笑顔を見せた。こうした出来事にはさまざまな解釈ができますが、相手から好意を向けられていると考え始めると、それを裏づける材料ばかりが気になるようになります。

例えば、相手がいつもと違う時間に現れると、「自分に会うために時間を合わせたのではないか」と考える。相手が目をそらすと、「好きだから恥ずかしいのだ」と受け取る。反対に、目が合ったときには「やはり自分を意識している」と確信を深めることがあります。

こうなると、相手がどのような反応を示しても、自分との関係を意味する出来事として受け取られやすくなります。

相手との現実の交流が少ないほど、分からない部分が多く残ります。その空白を想像で埋め続けるうちに、実際に交わした言葉や出来事よりも、頭の中で作り上げた関係のほうが大きくなっていく場合があります。

さらに、自分の考えに合う情報を繰り返し確認し、合わない情報を軽視する傾向が重なると、思い込みを修正することが難しくなります。

一般的な認知の偏りとして生じる場合もあれば、妄想性障害などの精神症状が関係する場合もあり、確信の強さや背景は人によって異なります。

拒絶されても諦められない心理|「好き避け」「試し行動」という解釈

ストーカー的な執着が強まると、相手からの拒絶さえ、自分との特別な関係を示すものとして解釈されることがあります。

例えば、相手が連絡を返さなくなると、「自分の愛情を試している」と考える。距離を置かれると、「好きだからこそ避けている」と受け取る。相手がほかの人と親しく話していると、「嫉妬させようとしているのではないか」と感じることもあります。

こうした思考が続くと、拒絶を受け入れるための情報が、かえって執着を続ける理由に変わってしまいます。

また、第三者が関わることで二人の関係が妨げられていると考える場合もあります。相手の家族や友人、恋人などが邪魔をしていると信じ、自分がその障害を取り除けば関係が実現すると考えることもあります。

こうした「妨害者がいる」という解釈は、現実の関係が成立していない理由を説明するために用いられる場合があります。

一方で、拒絶されていることを理解していても、失うことへの不安が強く、接触をやめられない人もいます。

この場合には、相手の気持ちを誤解しているというより、関係を失ったことによる苦痛を抱えきれず、連絡や確認によって不安を和らげようとしている可能性があります。

いずれの場合も、相手が拒絶しているという事実を尊重し、接触をやめることが必要です。拒絶の理由を解釈し続けることが、さらに相手への関心を強める場合があります。

ストーカー的な執着の背景にある孤独、不安、トラウマ

ストーカー的な執着を考えるとき、本人がどのような不安や孤独を抱えているのかが重要になる場合があります。

幼少期から安定した対人関係を経験しにくかった人や、親しい人との別れによって強い傷つきを経験した人の中には、他人との関係が失われることに敏感になる人もいます。

相手からの連絡が途絶えると落ち着かなくなり、見捨てられたような感覚が強まる。自分から連絡して相手の反応を確かめることで、一時的に安心できる。こうした経験が繰り返されると、不安を感じるたびに確認行動へ向かう習慣ができる場合があります。

また、慢性的なストレスやトラウマを経験した人では、周囲の表情や態度に過敏になり、人間関係の小さな変化を脅威として受け取ることがあります。

しかし、トラウマを経験したことや、対人不安が強いことが、そのままストーカー行為につながるわけではありません。

ストーカー行為には、相手への権利意識、怒りの扱い方、支配的な対人関係、精神症状、行動の選択など、複数の要因が関係します。

精神分析的には、自分の願望や感情を相手の内面に重ねて理解してしまうことを、投影という観点から考える場合があります。

例えば、自分が相手を強く求めているときに、「相手のほうが自分を求めている」と感じることで、自分の願望が相手の気持ちであるかのように受け取られる場合があります。

ただし、こうした仕組みですべてのストーカー行為を説明できるわけではありません。精神分析における投影や投影同一化は、一部の心理を理解するための概念であり、個別の事例では実際の言動や精神状態を丁寧に評価することが必要です。

身体の緊張やトラウマ反応については、虚脱・シャットダウンとは?トラウマで動けなくなる仕組みでも詳しく解説しています。

なぜ相手を追いかけることで安心しようとするのか

執着が強くなる人の中には、相手の様子を確認できない時間に、強い不安や焦りを感じる人がいます。

相手が今何をしているのか、誰と一緒にいるのか、自分のことをどう思っているのか。そうしたことが気になり始めると、考え続けるほど落ち着かなくなり、何らかの方法で確かめようとすることがあります。

連絡を送ったり、SNSを確認したりして相手の近況を知ると、一時的に安心できるかもしれません。しかし、その安心感が長続きせず、さらに詳しい情報を求めるようになる場合があります。

このような確認の繰り返しは、不安を自分の中で扱う代わりに、相手の反応によって落ち着こうとする状態として理解できます。

また、相手の行動を管理できることで、失うことへの恐怖を抑えようとする場合もあります。

しかし、相手の生活や自由を制限することで得られる安心感は、相手にとって大きな負担や恐怖になります。

本人が安心したいと感じていることと、相手の行動を監視したり、支配したりすることは、分けて考える必要があります。

執着を和らげるためには、相手の反応を繰り返し確かめる方法から、自分の不安や感情を別の方法で扱う方向へと変えていくことが重要です。

ストーカー被害を受ける側に起きる心理的な変化

誰かから繰り返し接触されたり、待ち伏せされたりすると、被害を受けている人は、日常生活の中で相手の存在を強く意識するようになることがあります。

通勤中に周囲を確認する。駅や職場で相手の姿を探してしまう。人の足音や物音に敏感になる。以前は気にならなかった場所でも、相手が現れるのではないかと緊張することがあります。

相手を見たくないのに、無意識に視線を向けてしまうのは、危険を感じた対象が近くにいないか確かめようとする注意の働きによって生じることもあります。相手を見てしまったからといって、好意を持っていることを意味するわけではありません。

被害が長期化すると、外出することへの不安が強まり、職場や学校へ通うことが負担になる場合があります。睡眠が乱れたり、集中力が低下したり、周囲の人への警戒心が強まったりすることもあるでしょう。

また、自分の行動が相手の執着を強めてしまったのではないかと考え、罪悪感を抱く人もいます。

しかし、相手の接触を拒絶することや、自分の生活を守ることは当然の権利です。相手の思い込みや行動を、被害を受けている人が責任を持って修正する必要はありません。

ストーカー被害では、こうした心理的な負担とともに、実際の安全を確保することが重要になります。

ストーカー被害から身を守るには|最優先は「安全の獲得」

ストーカー行為が続いている場合には、相手がなぜ執着しているのかを理解すること以上に、接触の機会を減らし、安全を確保することが大切です。

相手が強い思い込みを持っている場合には、こちらが丁寧に説明しても、意図が十分に伝わらないことがあります。また、拒絶されたことへの怒りが強い場合には、話し合おうとすること自体が危険を高める場合もあります。

そのため、相手に直接働きかけて解決しようとするより、周囲の人や専門機関と連携しながら対応を考えていきます。

① 接触を減らし、証拠を残す

執拗な連絡や待ち伏せ、つきまといなどが続く場合には、やり取りの内容や日時、場所を記録しておきます。

特に次のような記録が役立ちます。

  • メールやSNSのメッセージ、着信履歴
  • 待ち伏せやつきまといがあった日時と場所
  • 脅迫や嫌がらせの内容
  • 手紙や贈り物、写真などの記録

メッセージを削除する前に保存しておくことや、出来事を時系列で整理しておくことが、相談時の助けになります。

また、相手と直接会って説得しようとすることは避け、安全な対応方法を警察などに相談することが大切です。

② 職場や学校など、周囲と協力して安全を確保する

職場や学校で相手と接点がある場合には、上司や管理者、学校の担当者に状況を伝え、接触の機会を減らすための対応を検討します。

勤務時間や個人の連絡先、住所などの情報が不用意に伝わらないようにすることも重要です。SNSについても、公開している情報や位置情報の設定を確認し、必要に応じてプライバシーを守る対策を取ります。

2025年12月30日に施行されたストーカー規制法の改正では、紛失防止タグを悪用した位置情報の取得などが新たに規制対象へ加えられ、勤務先や学校も被害者への援助に関わる主体として位置づけられました。

ストーカー被害は個人の人間関係だけで処理する問題として抱え込まず、周囲の協力を得ながら安全を確保していくことが大切です。

③ 警察や専門機関へ早めに相談する

つきまといや執拗な連絡が続いている場合、相手から脅迫されている場合などには、早い段階で警察に相談することが重要です。

日本では、警察相談専用電話「#9110」でストーカー被害などについて相談できます。身の危険が迫っている場合は110番通報を利用してください。

状況に応じて、警察による警告や禁止命令等、捜査などが検討されます。

ストーカー規制法については、警察庁「ストーカー規制法が改正されました」でも確認できます。

心理的な支援は、被害を受けた人が恐怖や緊張を和らげるために役立つ場合がありますが、安全対策や法的な対応と並行して進めることが大切です。

ストーカー行為を繰り返す人への心理療法と治療

ストーカー的な行動を繰り返している場合には、本人がどのような不安や怒りを抱え、何をきっかけに相手への接触を始めるのかを整理する必要があります。

例えば、連絡が返ってこないときに強い焦りを感じ、相手のSNSを確認する。その後、相手の近況を知ることで一時的に安心するものの、時間がたつと再び不安が強まる。こうした流れがある場合には、不安と確認行動との関係を理解し、別の対処方法を身につけることが重要になります。

また、拒絶を受けたときに強い怒りが生じる場合には、その感情をどのように扱っているのかを整理していきます。怒りが生じることと、相手を追いかけたり、傷つけたりする行動を取ることは分けて考え、自分の行動に責任を持てるようになることが必要です。

認知行動療法などでは、出来事に対する解釈や、それに続く感情、行動のつながりを見直し、相手への接触を繰り返さないための方法を考えていきます。

例えば、「相手は本当は自分を好きなはずだ」と考える場合には、その確信を支えている情報と、実際に確認できている事実を区別していきます。

一方、妄想性障害などの精神疾患が関係している場合には、精神科での診察や薬物療法を含めた治療が必要になることがあります。強い妄想がある場合には、通常の心理的な助言だけで確信を変えることが難しいこともあります。

トラウマや慢性的な緊張が関係している場合には、身体の興奮や感情調整の難しさに対する支援も検討されます。ただし、身体療法だけでストーカー行為が改善するという十分な根拠はありません。

治療では、心理的な背景への理解とともに、相手への接触を止めること、行動を振り返ること、再発を防ぐことを具体的な目標として扱う必要があります。

執着から抜け出すために必要なこと

相手のことが頭から離れず、連絡したい気持ちや様子を確認したい衝動が繰り返される場合には、その行動を起こす直前の感情を振り返ることが役立つ場合があります。

例えば、相手のSNSを見たくなったとき、自分が何を確かめたいのかを考えてみます。相手が元気にしているか知りたいのか、ほかの人と親しくしていないか不安なのか、それとも、自分が忘れられていないことを確かめたいのか。そうした気持ちを整理することで、接触や確認に向かう心理が見えてくることがあります。

また、相手との関係を考え続ける時間が長くなっている場合には、生活の中で関心を向ける対象を増やすことも大切です。仕事や日常生活のリズムを整え、友人や支援者とのつながりを持つことで、一人の相手だけに気持ちが集中している状態を見直していきます。

相手から拒絶されている場合には、その意思を尊重し、接触を止めることが回復の出発点になります。

自分の不安や孤独を、相手の反応によって解消しようとするのではなく、自分の生活の中で扱えるようになることが重要です。

ただし、すでに執拗な接触や監視などの行動が続いている場合には、一人で対処しようとせず、専門家による評価や支援を受けながら再発防止に取り組む必要があります。

ストーカーまがいの行動を理解するときに大切なこと

ストーカー的な執着には、孤独感や拒絶への恐怖、強い恋愛感情、怒り、妄想的な確信、支配欲など、さまざまな心理が関係することがあります。

相手との関係を失うことが怖くて、何度も連絡をしてしまう人もいれば、自分が愛されていると確信して、相手の拒絶を受け入れられなくなる人もいます。また、拒絶されたことへの怒りから、相手を困らせようとする場合もあります。

それぞれの背景は異なりますが、共通して問題になるのは、相手の意思や生活の自由が尊重されなくなっていることです。

本人の内側にどれほど強い不安や苦しさがあったとしても、その気持ちを理由に、相手を追いかけたり、監視したり、接触を求め続けたりすることは、相手の安全を脅かす場合があります。

ストーカー行為を理解するためには、加害者の心理的な背景を丁寧に見ていくとともに、行動そのものの問題を明確にする必要があります。

そして、被害を受けている人にとって最も重要なのは、自分の生活と安全を守ることです。相手の感情を落ち着かせようと一人で対応するより、周囲の人や専門機関と連携し、安全な距離を確保していくことが大切になります。

当相談室でのカウンセリングについて

こころのえ相談室では、執着や対人不安、強い見捨てられ不安、拒絶による怒り、トラウマに関連した人間関係の問題についてご相談をお受けしています。

また、ストーカー的な接触や支配的な関係によって恐怖や緊張を抱えている方についても、現在の安全を優先しながら、心身に残っている影響を整理していきます。

カウンセリングでは、過去の対人経験や現在の感情、身体反応などを丁寧に確認し、その人の状態に合わせた心理的な支援を進めていきます。

実際のストーカー被害や危険がある場合には、警察などの専門機関と連携し、安全を確保することが重要です。

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参考文献

  1. Mullen, P. E., Pathé, M., Purcell, R., & Stuart, G. W.(1999). Study of Stalkers. American Journal of Psychiatry, 156(8), 1244–1249.
  2. Pathé, M., & Mullen, P. E.(1997). The Impact of Stalkers on Their Victims. British Journal of Psychiatry, 170(1), 12–17.
  3. Travaini, G., et al.(2024). Efficacy of Treatment Approaches for Stalking Offenders: A Systematic Review. International Review of Psychiatry, 36(7), 812–825.
  4. 警察庁(2025). ストーカー規制法が改正されました.

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井上 陽平

井上陽平(公認心理師・臨床心理学修士)。
トラウマ・解離・PTSD・愛着障害を専門とする心理カウンセラー。
児童養護施設、情緒障害児施設、精神科クリニックでの臨床経験を積み、
心身反応(フリーズ・過覚醒・離人感)への介入や、
複雑性トラウマ、対人関係、境界線の問題に重点的に取り組む。

研究テーマは「複雑性トラウマの身体反応」「解離と自己構造」「愛着スタイル」「虐待と対人関係のパターン」。現在は「こころのえ相談室」にてトラウマ専門のカウンセリングを提供。書籍の企画・執筆に関するご依頼も承っております。

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