トラウマ・CPTSD・解離

トラウマ・CPTSD・解離

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなのではない|他者で緊張する神経系の仕組み

ひとりだと落ち着く人は、孤独が好きなわけではありません。ひとりのときだけ、身体が安全になるのです。誰かがいるだけで緊張する。会話が始まる前から消耗する。相手が優しくても、どこかで身構えてしまう。でもこれは、性格の問題ではありません。神経系が...
解離・解離性障害

触れようとしても届かない世界|解離として現れる〈ガラス越しの現実〉の心理構造

人は、強いストレスや長期的な安全の欠如にさらされると、世界との関わり方そのものを変化させることがあります。現実が消えるわけではない。記憶が失われるわけでもない。ただ、世界との距離が、静かに調整される。臨床では、このような状態を解離、あるいは...
トラウマ・CPTSD・解離

息を潜めて生きてきた人へ|低覚醒の身体が選んだ「小さな生存」

些細なことで凍結反応を起こす人は、吸う酸素量が少なく、貧血気味で、出すエネルギーも、取り入れるエネルギーも最小限に抑えた生活になっています。つまり、生きることが「攻め」ではなく、“消耗しないための守り”に寄りすぎている。ここで起きているのは...
トラウマ・CPTSD・解離

先延ばし癖は性格ではない|完璧主義なのに動けない人に起きていること

先延ばし癖がある人は、ある地点まで追い詰められると、頭の中で「理屈の崩壊」が起きます。完璧主義なのに動けない。ストレスが複利で増える。残タスクがずっとチラつく。罪悪感が日々ふくらむ。逃げ場がない。それでも最初の一歩が踏み出せない。そのたびに...
トラウマ・CPTSD・解離

白黒思考が強い人は、なぜ“極端”に見えるのか―不安を処理するために心が選んだ「最短ルート」

白黒思考が強い人は、しばしば「極端」「融通が利かない」「考えが浅い」と誤解されがちです。しかし臨床の視点から見ると、白黒思考は癖や性格の問題ではありません。それは、不安をどう処理するかという“調整の仕組み”の問題です。白か黒かを急ぐ心は、正...
トラウマ・CPTSD・解離

動けない・感じない状態の正体― 闘争・逃走が終わった後の神経系で起きていること

休もうとしているわけでも、諦めたつもりでもないのに、身体だけが、先に深く沈んでいく。もう踏ん張れない、というより、踏ん張るという選択肢自体が身体の中から消えてしまったような感覚。この状態は、「何も起きていない」のではなく、ある段階に到達した...
トラウマ反応・身体症状

過緊張の人はなぜ休めないのか|力を抜けない心理と身体の仕組み

過緊張の人は、体力がないわけではありません。意思が弱いわけでも、性格が神経質なわけでもありません。過緊張の人は、「安全が外側に保証されていない世界を生き延びてきた神経系」を持っています。安心できる環境や、危険を引き受けてくれる大人、緩んでも...
複雑性PTSD

二次的外傷(セカンダリー・トラウマ)とは何か。出来事よりも「否定と孤立」が傷を深くする理由

ある出来事が、傷つけた側にとっては短時間の出来事でも、傷ついた側にとっては「世界の安全が壊れた瞬間」になることがある。非対称性は、記憶力や繊細さの差ではない。逃げ場と安全と権力の差によって生まれる。二次的外傷(secondary traum...
トラウマ・CPTSD・解離

何もしないと不安になる理由|機能不全家庭と慢性的過覚醒の心理構造

機能不全家庭で育つ人は、しばしば「休むこと」そのものに強い違和感や恐怖を覚える。静かな時間が訪れると、安心する前に、身体がざわつき始める。落ち着くどころか、不安が増し、理由のない焦燥感に駆られてしまう。これは怠惰でも、意志の弱さでもない。休...
トラウマ反応・身体症状

身体は、魂が耐えてきた歴史を語っている|固まった身体が語るトラウマと回復のプロセス

私たちは、自分の身体を「今の状態」だけで理解しようとしがちです。けれど身体は、現在だけを生きているわけではありません。そこには、語られなかった時間、逃げられなかった瞬間、耐える以外に選択肢のなかった関係の履歴が、静かに折り重なっています。固...