トラウマ・CPTSD・解離

トラウマ・CPTSD・解離

発達性トラウマ障害はなぜ「発達障害に似る」のか|注意散漫・多動・過敏の正体

発達性トラウマ障害を抱える人は、しばしば「発達障害に似ている」と言われます。注意が散りやすい。多動的に見える。刺激に過敏、あるいは極端に鈍い。しかし臨床的に見ると、その中核は神経発達の欠陥というよりも、安全な他者の不在の中で組織化された神経...
複雑性PTSD

複雑性PTSDの凍結とは何か──社交性の裏で起きている「関係内フリーズ」

複雑性PTSDの人は、外から見ると社交的で、よく笑い、場の空気を読み、人と自然に関わっているように見えることがある。だがその明るさは、安全の証明ではない。それは多くの場合、幼少期から「関係の中で生き延びる」ために磨かれた高度な適応である。以...
トラウマ反応・身体症状

人に見せられなかった悲しみは、身体の奥で生きている

深い悲しみや苦しみに囚われている人々は、周囲に弱さを見せることができません。それは「性格が強いから」でも、「甘えないから」でもない。弱さを見せた瞬間に何かが起きる。そう体が覚えてしまった人です。彼らは常に周りの人々の期待に応え、要求に対応す...
トラウマ・CPTSD・解離

内なる悪魔はどこから来て、何を守っているのか――「救われてはいけない」という防衛システム

自分の中にいる「悪魔」のような存在。それは突然生まれたものではありません。それは、性暴力・支配・人格侵害といった“逃げ場のない被害”が、終わらないまま続いたとき、生き延びるために形成された、極端に硬化した内的防衛です。この存在は、次のような...
トラウマ反応・身体症状

電車・人混み・大きな音・親の話で固まる理由|身体はまだ危険を読んでいる

あなたの身体は、危険が去ったあとも、世界を「まだ危ない場所」として読み続けることがある。本人は「もう大丈夫なはず」と分かっている。けれど、胸が詰まる。肩が固まる。考えが止まる。眠れない。疲れが抜けない。このズレは、意思の弱さでも、気合い不足...
トラウマ・CPTSD・解離

怒られていないのにビクッとする理由|トラウマの神経系の視点

怒られていないのに身体がビクッと跳ねる人は、いま目の前の出来事に反応しているというより、過去の危険の記憶に身体が反応している可能性が高い。頭では「この人は怒っていない」「危険はない」と理解していても、神経系は別の物語を語る。声のトーン、足音...
トラウマ・CPTSD・解離

怒りを閉じ込めて生きてきた人へ|関係を壊さないために、内側へ折り返した感情

怒りを長いあいだ自分の中に閉じ込めてきた人は、衝動的に暴れた人ではない。声を荒げることも、相手を叩き返すこともできなかった人だ。むしろその人は、関係が壊れないように、場が荒れないように、相手の感情が爆発しないように、怒りを「感じなかったこと...
トラウマ・CPTSD・解離

ひとりで悲しみを生き抜いてきた人へ──それは強さではなく、生存のかたちだった

ひとりで悲しみの中を生き抜いてきた人は、「強かった人」ではありません。強くならなければ、生き続けられなかった人です。泣く場所がなかった。寄りかかる胸がなかった。悲しみをこぼした瞬間に、さらに孤立が深まる環境にいた人もいます。だから悲しみは、...
トラウマ・CPTSD・解離

他人がクソにしか見えなくなった内側|裏切りを引き受け続けた末に生まれた警戒

他人がクソにしか見えなくなった人は、もともと人間嫌いだったわけではありません。むしろ逆です。人を信じようとした人。関係を大切にしようとした人。期待や誠実さを、何度も差し出してきた人です。それが、あまりにも報われなかった。説明もなく、理由もな...
トラウマ・CPTSD・解離

「本来あったはずの人生」をめぐる悲嘆|トラウマ回復の過程で現れるもの

トラウマから回復していく過程で、人はしばしば、思いがけない悲しみに出会う。それは、何か新しい不幸が起きたからではない。むしろ、長いあいだ感じることができなかったものが、ようやく感じられる条件が整ったからである。失ったチャンス。失った子ども時...