強迫性障害を気にしない方法|治すコツ

心理テクニック

強迫性障害を抱える方々は、自身が体験する不穏な考えや言葉、イメージをコントロールすることが困難な状況に置かれています。彼らは、日常生活の中で不穏な考えや言葉、イメージによって頭の中が占められ、苦しみを感じることがあります。頭の中でしばしば執拗に自分の意志に関係なく繰り返し現れるため、それらに対処するために必死になります。しかし、完全にこれらを消し去ることができないことが現実であり、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

彼らは、将来に対する不安があり、心の中には疑念やネガティブな感覚を抱えています。不快な状況や嫌悪刺激に直面すると、この世界の刺激が生々しく感じられて、身体が過剰な反応をしてしまいます。不穏な感じに注意が集中し、安心感を得ようと、彼らが頭の中の考えや言葉、イメージに固執すればするほど、ますます多くの不安を感じるようになります。このサイクルは、苦痛を伴い、彼らの日常生活や機能する能力にも影響を与える可能性があります。

強迫性障害を抱える方々は、自身の思考に対処するために、さまざまな方法を模索します。例えば、特定の行動やルーティンを繰り返すことで、自己調整を行うことがあります。しかし、これらの行動は、思考を抑制することはできません。

強迫性障害を気にしない方法

強迫性障害の症状は、個人によって異なります。それに応じて、治療方法も異なります。

暴露反応妨害法

強迫性障害の治療には、認知行動療法(CBT)の一種である暴露反応妨害法(ERP)が効果的であるとされています。ERPは、患者が恐怖や不安を引き起こすトリガーに直面し、その反応を抑制することで、強迫的な思考や行動を減少させることを目的とした治療法です。

具体的には、以下の手順で治療を行います。

  • トリガーの特定:患者が強迫的な行動を引き起こすトリガーを特定します。
  • 暴露:患者がトリガーに直面することを促します。例えば、手を洗うことがトリガーであれば、患者に手を触れるように促します。
  • 反応の抑制:患者がトリガーに直面しても、強迫的な反応を抑制するように促します。例えば、手を洗うことがトリガーであれば、手を洗わずにいるように促します。
  • 妨害法の導入:患者がトリガーに直面した際に、強迫的な反応を妨害する方法を導入します。例えば、手を洗うことがトリガーであれば、手を洗うことができないように手袋をはめたり、カウントダウンを行うように促します。

このように、ERPは、患者がトリガーに直面して、自分の強迫的な反応を抑制することを学ぶことで、強迫性障害の症状を減少させることを目的とした治療法です。治療期間や回数は、患者の状態や症状の重さによって異なりますが、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

耐性領域を広げる

強迫性障害の症状には、強い不安や恐怖が伴うことがあります。これらの感情に対処するために、耐性領域を広げ、体の安心感を育てることが役立ちます。

以下は、体の耐性領域を広げるための方法です。

  • ソマティックエクスペリエンス:身体の中のリラックスする部分と緊張する部分に交互に意識を向けて、ペンデュレーションとタイトレーションを繰り返すことで、体の耐性領域を広げることができます。
  • 深呼吸や瞑想:深呼吸や瞑想を練習することで、自分の体と呼吸に集中し、リラックスすることができます。これにより、不安や恐怖を和らげ、安心感を育てることができます。
  • 軽い運動:軽い運動をすることで、身体的なストレスを緩和し、リラックスすることができます。例えば、散歩やストレッチをすることが効果的です。
  • 快適な環境:自分の好きな音楽を聴いたり、好きな場所に行ったりすることで、様々な望ましいことに注意が向くようになり、リラックスした状態を維持することができます。

不確実性に耐えること

不確実性に耐えることも、強迫性障害を管理するために役立ちます。強迫性障害の症状の一つに、ある行動や思考を繰り返し行うことがあります。これは、不確実性に対する恐怖が原因である場合があります。

具体的には、以下のようなことが役立ちます。

  • 不確実性を受け入れる:何かを確認し続けることで完璧になるわけではないことを認めましょう。不確実性があることを受け入れ、それをコントロールできないという事実を認めることが大切です。
  • マインドフルネス:マインドフルネス瞑想を練習することで、現在の状況に注意を集中し、不確実性に対する不安を軽減することができます。
  • 楽しいことをする:強迫性障害に悩まされることが多い人は、自分自身をリラックスさせることを学ぶ必要があります。趣味や娯楽活動など、楽しいことをすることでストレスを軽減し、不確実性に対する恐怖を軽減することができます。

過去の固執から現在へのシフト

強迫性障害を抱える人々は、危険や脅威への注意が過度に集中する傾向があります。このため、彼らの視野はしばしば狭くなり、特定の問題や不安を巡る思考が行き詰まります。この状態は、過去のネガティブな出来事や心地良くなかった経験に固執することで、さらに悪化します。彼らは、これらの不快な思い出や経験を再び頭の中で再生し、何度でも繰り返すことで、恐怖や不安を増幅させます。

しかし、そのような状況を改善するためには、視野を広げ、新たな視点で周囲の世界を捉えることが有効です。視野を広げるとは、具体的には、特定の脅威だけに注意を向けるのではなく、様々な出来事や情報に対して開かれた心で接することを意味します。それはまるでカメラのレンズを広角に変えるかのように、視界を拡大し、広範で多様な視点からの情報を受け取ることです。

さらに、外界からの新鮮なもの、例えば自然の風景、芸術作品、人々の会話などを自分自身で感じ、それらを自分の体験として受け入れることも重要です。これにより、過去のネガティブな出来事に固執するのではなく、現在という新しい瞬間に集中することが可能となり、これが強迫性障害の改善につながります。

リスクを恐れず喜んで受け入れる

リスクを恐れず、喜んで受け入れることは、新しいことに挑戦するための姿勢となります。新しいことに挑戦することは、失敗する可能性もあるため、それに対して自己嫌悪や自己否定に陥ることがあります。しかし、リスクを恐れず、喜んで受け入れることで、失敗を受け入れ、自分自身を肯定することができます。強迫性障害を持っている人々にとっても、このような姿勢は、心の安定や自己肯定感を高めることが期待できます。

また、リスクを恐れず、喜んで受け入れることは、創造性を引き出すことにもつながります。新しいチャレンジに挑戦することで、自分自身の能力を引き出し、新しいアイデアや解決策を見つけることができます。このような創造性は、強迫性障害のような心の問題に対する対処法を見つけることに役立つとされています。

新しいことに挑戦する

人生は予測不可能であり、新しいことや未知の領域に挑戦することは、自己啓発につながります。新しいことを学ぶことで、自分自身の成長や発見があるため、強迫性障害を持っている人々にとっても、心の安定とポジティブな効果が期待できます。

また、新しいことに挑戦することは、過去の自分から脱却することを意味しています。過去の思考や行動のパターンから脱却することで、新しい視点や解決策を見つけることができます。このように、新しいことや未知の領域に挑戦することは、強迫性障害に対するプラスの影響をもたらすとされています。

オープンマインドでいる

予測不可能なことに直面しても、オープンマインドでいられることは、新しい状況や人々との出会いを通じて、自分自身の視野を広げることができます。これによって、自分自身の価値観や思考パターンを見直し、自分自身を成長させることができます。強迫性障害のような問題に悩んでいる人々にとっても、オープンマインドを持つことは、ストレスの軽減や心の安定につながるとされています。

焦らずにマイペースで

強迫性障害に苦しむ人々は、自身の思考や行動に対して非常に神経質になり、完璧主義的な傾向を持つことが多いです。そのため、小さなことでも何度も繰り返したり、細かい部分に過度にこだわったりすることがあります。しかし、このような行動を繰り返すことで、彼らはますます不安や苦痛を感じるようになります。彼らは、自分の行動をコントロールすることが困難であるため、焦らないようにすることは、このような行動を抑制するために必要です。他人と比較することなく、自分自身がマイペースに過ごせるにしていきましょう。

ライフスタイルの改善

ライフスタイルを改善することで、強迫性障害に苦しむ人々はストレスを減らし、リラックスした状態を促進することができます。具体的には、プライベートの時間をOFFモードにして、ソファでくつろいだり、リラックスすることが重要です。また、十分な睡眠時間をとり、睡眠の質を向上させることも、ストレスを減らす上で重要な要素です。睡眠時間を8時間以上確保し、睡眠中の環境や生活習慣を改善することで、睡眠の質を向上させることができます。さらに、栄養豊富な食事を摂取するためには、加工されていない食品を選ぶことも大切です。

当相談室では、強迫性障害に関するカウンセリングや心理療法を希望される方に対し、ご予約いただけるようになっております。予約は以下のボタンからお進みいただけます。

STORES 予約 から予約する

トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2023-03-18
論考 井上陽平

コメント