離人感でふわふわ、現実感がない症状

精神疾患

離人感や現実感がない症状は、自分が現実に存在するのか、周囲のものや人々が本当に存在するのか、現実的な感覚が薄れたような状態になります。

離人感

「離人感」は、自分自身や周囲の人々、世界の現実感覚が消失するような感覚を伴う精神疾患のことを指します。この状態では、自分が現実に存在するのか、周囲のものや人々が本当に存在するのか、現実的な感覚が薄れたような状態になります。

現実感がない

「現実感がない」という表現は、現実に起こっていることに対して、感覚的な実感や実感の強度が薄れた状態を表しています。この状態は、一種の心理的な不安やストレス、または離人症と関連がある場合があります。

離人感や現実感がない原因

離人感や現実感がない症状は、脳の神経回路の働きが異常になることによって引き起こされる可能性があります。脳の視床下部や扁桃体、海馬などが関与しており、ストレスや不安、うつ病、トラウマ、パニック障害、薬物の副作用などが原因となることが多く、心理的な治療が必要とされます。

離人感や現実感が薄れると

一般的に、離人感や現実感が薄れた状態になると、自分が浮遊している感覚や、自分が夢の中にいるかのような感覚に襲われ、周囲のものがフワフワとした感覚に包まれることがあります。また、自分が他の人物の目を通して世界を見ているような感覚を覚えることもあります。

さらに、離人感や現実感がない人は、自分自身が自分でなくなっていく恐怖を感じることがあります。自分自身をコントロールできなくなる、自分自身の感情や行動が自分自身のものでないように感じるなどの経験が、離人感や現実感の喪失を引き起こすことがあります。

このような状況下では、自分自身がコントロールできていないと感じて、現実感覚の喪失や自己同一性の喪失を引き起こすことがあり、深刻な不安や恐怖を引き起こすこともあります。自分自身が自分でなくなってしまうと、自分自身がどこにいるのか、どこに向かっているのか分からなくなってしまうことがあります。また、周囲の人たちとの関係も変化してしまうため、孤独感や孤立感を感じることがあります。

自己の分離感

離人感や現実感がない症状は、一種の自己の分離感を表しているかもしれません。自己の分離感とは、自分が自分で無くなり、自分自身と周りの環境との関係が曖昧になる感覚です。このような状態になると、自分自身が現実的であるかどうかがわからなくなり、周りの環境に対する感覚も変化してしまうことがあります。

離人感や現実感がない具体例

「1週間ぶりに外出してみたんだけど、なんだかふわふわして、現実感がなくて。もしかして、離人症っていうのかなあ。地に足がついてなくて、現実の感じが薄く感じられるんだよね。」

「ぽやぽやしてて、なんだかふわふわして気持ち悪い気がしてたんだよね。でも、これは離人感ってやつかなあって思ってるんだ。」

これらの表現は、離人感や現実感がない症状が現れていることがわかります。久しぶりの外出だったことや、緊張や不安などの感情が原因で発生することがあります。このような感覚に襲われると、不安や恐怖を感じることもあるので、専門家に相談してみるのがいいでしょう。

「お風呂の扉は夢の国へと続いているんだよ。そこにはふわふわと雲の中や、お母さんのおなかの中を旅することができるんだ。」という表現は、現実感覚が薄れた状態を表現していると捉えることができます。このような表現は、クリエイティブな想像力を刺激し、芸術的な表現を生み出すことがあります。ただし、現実感が薄れすぎると、日常生活に支障をきたすことがあるので、注意が必要です。

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トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2023-03-06
論考 井上陽平

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