セルフケア・対処法

傷ついた人ほど、穏やかな暮らしの価値をあとから知る

年を重ねると、ほんとうに自分を支えていたものが何だったのかが、少しずつ見えてくることがあります。それは、強い刺激でも、大きな達成でも、誰かからの賞賛でもありません。朝に過度な緊張がないこと。部屋の空気に追い立てられないこと。夜にきちんと眠れ...
複雑性PTSD

愛着システムと警報システム|近づきたいのに身構えてしまう心のしくみ

人の心には、誰かとつながりたい、守られたい、わかってほしいと願う働きがあります。それが愛着システムです。愛着システムが前に出ているとき、人は相手に合わせようとします。優しくふるまい、争いを避け、関係を壊さないように気を配る。相手の期待を読み...
親子関係・毒親

支配的な親に育てられた人が、大人になっても苦しみ続ける理由

本来、家庭は、外で傷ついた心と身体がいったん力を抜き、安心して戻ってこられる場所であるはずです。けれど、コントロールの強い親、過干渉な親、子どもの境界を尊重しない親がいる家庭では、家そのものが安心の場ではなくなっていきます。そこでは、「何を...
身体志向・ソマティック

解離や強い警戒がある人が最初にやるといい身体ワーク

解離や警戒が強い人は、いきなり「落ち着こう」としても、うまくいかないことがあります。頭では「もう安全なはず」「大丈夫なはず」とわかっていても、身体のほうがまだ危険の中にいるように反応しているからです。トラウマを経験した神経系は、過去のつらい...
親子関係・毒親

機能不全家庭で育った人の生存戦略|神経が覚えた適応のかたち

機能不全家庭で育った人にとって「生存戦略」は、神経が覚えた生き残り方です。親の機嫌、沈黙、足音、声のトーン。そうした微細な変化をいち早く察知できるほど、家の中では傷を深くせずにすみました。だから大人になっても、体は無意識に先回りしてしまう。...
セルフチェック

機能不全家庭育ちの生きづらさチェックリスト|性格じゃなく「神経の警戒モード」が残っている

機能不全家庭育ちの生きづらさは、「気持ちの問題」というより、神経が危険に最適化されたまま、現在の生活に持ち越されている形で現れることが多いです。。だから、意志や努力だけで直そうとすると余計しんどくなる。頑張るほど、体が先に警戒し、呼吸・胃腸...
うつ・不安・パニック

何も起きてないのに不安が止まらない|未来予測がやめられない人の内側

つねに何かに追われソワソワしてる人は、外側の出来事よりも、内側の時間に追われている。仕事も家庭も円満で、健康で、借金もない。いわゆる「不幸な出来事」が多いわけではない。それなのに、幸福度だけが低い。落ち着かない。休んでいるはずの瞬間にすら、...
セルフケア・対処法

心が壊れそうなとき、環境を整えるという選択|回復は意志ではなく安全から始まる

心が壊れそうなとき、「自分が心地よい」と感じられる場所へ移動することは、単なる気分転換ではありません。それは神経系の再調整(regulation)です。トラウマは思考より先に、身体に残ります。身体が危険を読み続けている限り、どんな前向き思考...
対人関係の悩み

両親が不仲だった人ほど、恋愛で「誠実に疲れ切る」理由

両親の仲が悪い家庭で育った子どもは、心のどこかで誓います。「自分は絶対に、あんな家庭をつくらない」と。だから恋愛や結婚に対して、とても真面目になる。誠実であろうとする。相手を傷つけないように、空気を読み、我慢し、先回りして尽くす。けれど、そ...
人格傾向・パーソナリティ

自己愛が壊れる前に何が起きているのか|怒りの裏で止まる“神経系の調整装置”

ハインツ・コフートの自己心理学では、自己愛的な人の問題は「悪意」ではありません。それは自己の凝集性(まとまり)の脆さです。賞賛・共感・特別扱いは快楽ではない。それは自己をつなぎ止める支柱です。評価は酸素のようなもの。途切れると、内側に“空洞...