複雑性PTSD

トラウマが集合的無意識に触れるとき|個人の痛みが「世界そのものの重さ」へ変わってしまう理由

深い傷つきを抱えた人の苦しみは、しばしば一つの出来事の痛みにとどまりません。最初はたしかに、自分の人生のなかで起きた具体的な傷として感じられていたものが、いつのまにかそれだけでは収まらなくなっていきます。個人的な悲しみは、より大きな苦しみの...
親子関係・毒親

毒親育ちの人が結婚・仕事・生き方を思い描けなくなる理由

毒親育ちの人は、将来自分がどのような生き方をしたいか、どんな仕事をしたいか、家庭を持ちたいかどうかといった「未来」に、うまく意識が向かないことがある。それは、考える力がないからではない。心の中で、まだ過去が終わっていないからである。子どもの...
セルフケア・対処法

傷ついた人ほど、穏やかな暮らしの価値をあとから知る

年を重ねると、ほんとうに自分を支えていたものが何だったのかが、少しずつ見えてくることがあります。それは、強い刺激でも、大きな達成でも、誰かからの賞賛でもありません。朝に過度な緊張がないこと。部屋の空気に追い立てられないこと。夜にきちんと眠れ...
複雑性PTSD

愛着システムと警報システム|近づきたいのに身構えてしまう心のしくみ

人の心には、誰かとつながりたい、守られたい、わかってほしいと願う働きがあります。それが愛着システムです。愛着システムが前に出ているとき、人は相手に合わせようとします。優しくふるまい、争いを避け、関係を壊さないように気を配る。相手の期待を読み...
親子関係・毒親

支配的な親に育てられた人が、大人になっても苦しみ続ける理由

本来、家庭は、外で傷ついた心と身体がいったん力を抜き、安心して戻ってこられる場所であるはずです。けれど、コントロールの強い親、過干渉な親、子どもの境界を尊重しない親がいる家庭では、家そのものが安心の場ではなくなっていきます。そこでは、「何を...
身体志向・ソマティック

解離や強い警戒がある人が最初にやるといい身体ワーク

解離や警戒が強い人は、いきなり「落ち着こう」としても、うまくいかないことがあります。頭では「もう安全なはず」「大丈夫なはず」とわかっていても、身体のほうがまだ危険の中にいるように反応しているからです。トラウマを経験した神経系は、過去のつらい...
親子関係・毒親

機能不全家庭で育った人の生存戦略|神経が覚えた適応のかたち

機能不全家庭で育った人にとって「生存戦略」は、神経が覚えた生き残り方です。親の機嫌、沈黙、足音、声のトーン。そうした微細な変化をいち早く察知できるほど、家の中では傷を深くせずにすみました。だから大人になっても、体は無意識に先回りしてしまう。...
セルフチェック

機能不全家庭育ちの生きづらさチェックリスト|性格じゃなく「神経の警戒モード」が残っている

機能不全家庭育ちの生きづらさは、「気持ちの問題」というより、神経が危険に最適化されたまま、現在の生活に持ち越されている形で現れることが多いです。。だから、意志や努力だけで直そうとすると余計しんどくなる。頑張るほど、体が先に警戒し、呼吸・胃腸...
うつ・不安・パニック

何も起きてないのに不安が止まらない|未来予測がやめられない人の内側

つねに何かに追われソワソワしてる人は、外側の出来事よりも、内側の時間に追われている。仕事も家庭も円満で、健康で、借金もない。いわゆる「不幸な出来事」が多いわけではない。それなのに、幸福度だけが低い。落ち着かない。休んでいるはずの瞬間にすら、...
セルフケア・対処法

心が壊れそうなとき、環境を整えるという選択|回復は意志ではなく安全から始まる

心が壊れそうなとき、「自分が心地よい」と感じられる場所へ移動することは、単なる気分転換ではありません。それは神経系の再調整(regulation)です。トラウマは思考より先に、身体に残ります。身体が危険を読み続けている限り、どんな前向き思考...