身体が止めに来るときートラウマ・解離・パニックは神経系の緊急ブレーキ

身体が止めに来るとき

人は本来、「十分に抱えられる環境」の中でだけ、自然に力を抜いて存在できる。抱えられるとは、甘やかされることではない。ふらついたときに支えがあり、揺れたときに戻れる場所があり、感情が出ても世界が崩れないことだ。 けれど、幼 … 続きを読む

“ただ生きてきただけ”なのに苦しい人へ――関係的トラウマの構造

胸の痛み

心が痛むとき、人はそれを「寂しさ」や「孤独」と呼びがちだ。けれど臨床で出会う痛みは、それだけでは終わらない。胸の切なさは、単なる気分ではなく、関係の歴史がつくった構造として現れることが多い。 幼少期に、感情の出口を見失う … 続きを読む

人に見せられなかった悲しみは、身体の奥で生きている

悲しみ

深い悲しみや苦しみに囚われている人々は、周囲に弱さを見せることができません。それは「性格が強いから」でも、「甘えないから」でもない。弱さを見せた瞬間に何かが起きる。そう体が覚えてしまった人です。 彼らは常に周りの人々の期 … 続きを読む

内なる悪魔はどこから来て、何を守っているのか――「救われてはいけない」という防衛システム

内なる悪魔

自分の中にいる「悪魔」のような存在。それは突然生まれたものではありません。 それは、性暴力・支配・人格侵害といった“逃げ場のない被害”が、終わらないまま続いたとき、生き延びるために形成された、極端に硬化した内的防衛です。 … 続きを読む

電車・人混み・大きな音・親の話で固まる理由|身体はまだ危険を読んでいる

トラウマ反応

あなたの身体は、危険が去ったあとも、世界を「まだ危ない場所」として読み続けることがある。 本人は「もう大丈夫なはず」と分かっている。けれど、胸が詰まる。肩が固まる。考えが止まる。眠れない。疲れが抜けない。このズレは、意思 … 続きを読む

家族の闇を背負った子ども──凍結・過覚醒・そして回復の神経

家族の闇

機能不全家族では、親が自分の感情を自分の内側で抱きとめきれない。怒り、恥、劣等感、孤独、無力感が体内で消化されず、家庭という空間にそのまま放たれる。感情は宙に浮き、家族全体の空気を重くする。 このとき家族システムは、意識 … 続きを読む

違和感を拾える人ほど回復が早い―神経系・対象関係から読む「身体の羅針盤」

違和感に気づく

人は崩れる直前まで、自分の違和感を無視できてしまう。胸の重さ、息の浅さ、肩の硬直、妙な焦り、理由のない眠気、これらは怠けでも甘えでもない。神経系が発する最初の警告灯である。 しかし、トラウマを抱えた人ほどこの灯を切りやす … 続きを読む

怒られていないのにビクッとする理由|トラウマの神経系の視点

驚愕反応

怒られていないのに身体がビクッと跳ねる人は、いま目の前の出来事に反応しているというより、過去の危険の記憶に身体が反応している可能性が高い。 頭では「この人は怒っていない」「危険はない」と理解していても、神経系は別の物語を … 続きを読む

怒りを閉じ込めて生きてきた人へ|関係を壊さないために、内側へ折り返した感情

怒り

怒りを長いあいだ自分の中に閉じ込めてきた人は、衝動的に暴れた人ではない。声を荒げることも、相手を叩き返すこともできなかった人だ。 むしろその人は、関係が壊れないように、場が荒れないように、相手の感情が爆発しないように、怒 … 続きを読む

ひとりで悲しみを生き抜いてきた人へ──それは強さではなく、生存のかたちだった

ひとりでかなしむ

ひとりで悲しみの中を生き抜いてきた人は、「強かった人」ではありません。強くならなければ、生き続けられなかった人です。 泣く場所がなかった。寄りかかる胸がなかった。悲しみをこぼした瞬間に、さらに孤立が深まる環境にいた人もい … 続きを読む