寂しくなる人の病気・特徴|男女の診断

心の病気

寂しがり屋の人は、一人でいることが苦手で、常に誰かと一緒にいたいという強い願望を持つ人々を指します。寂しがり屋の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

寂しがり屋の診断チェック

寂しがり屋の特徴を把握するために考えられる12の項目です。

  1. 社交的である一方、人と離れることができない傾向がある。
  2. 自己中心的な傾向がある。自分のニーズや感情を優先して、他人に配慮することができない。
  3. 一人でいると不安を感じる。孤独を感じると耐え難い辛さになってしまい、常に他人と接触していたいという欲求が強い。
  4. 過度の共感性がある。他人の感情に敏感で、自分の感情と混同しやすい。
  5. 相手によって態度を変える傾向がある。自分自身をアイデンティティとして確立していないため、相手によって自分を変えることができる。
  6. 寂しさや孤独を感じる頻度が高い。孤独からくる不安感が強く、原因不明の身体症状がでる。
  7. 人一倍自己肯定感が低い。そのせいで自分に自信が持てない。
  8. 感情の浮き沈みが激しい。人や物に依存しやすい傾向がある。
  9. 過去のトラウマや幼少期の傷がある。大人になった今でもその傷が癒えない。
  10. 自己開示が苦手である。他人とコミュニケーションが上手く取れず、恋愛関係に失敗しやすい。
  11. 相手の反応や評価に過剰に気を遣う。人に気を遣いすぎて、疲れてしまったり、自分のことが嫌われていないか、過度に気にしたり、何事にも過敏で傷つきやすい。
  12. 身近な人間関係に問題を抱えている。身近な人に少しでも冷たい素振りなどを感じただけで、自分は見捨てられるかもしれないと不安になる。

すぐ寂しくなる人の特徴

寂しがり屋の人は、他人とのつながりを求めることが多く、一人でいることを嫌います。彼らは、寂しさや孤独感に苦しみ、他人とのコミュニケーションを通じて自分自身の安心感や安全感を保とうとします。

親子関係の愛着の問題

寂しがり屋が一人でいられない理由の一つは、幼少期の養育者との健全な愛着関係が育っていないことです。愛着関係とは、親や主要な養育者と子どもの間に形成される、お互いを信頼し、安心して接することができる関係のことです。この関係が健全に育つことで、子どもは安心感を得ることができ、将来的に自己肯定感や自己効力感を発達させることができます。

しかし、愛着関係が育っていない場合、子どもは不安や孤独感を感じることが多く、自己肯定感や自己効力感の発達が妨げられることがあります。そのため、寂しがり屋の人は、自分自身に対する自信がなく、他人に依存することで、安心感を得ようとします。また、一人でいることが不安なため、常に誰かと一緒にいることを好む傾向があります。

また、寂しがり屋の人が、過去の愛着関係でトラウマを経験した場合、愛着障害の症状を示すことがあります。愛着障害とは、過去の愛着関係でのトラウマが原因で、信頼や安全性を築くことができない状態を指します。寂しがり屋の人は、寂しさを感じると、常に他人と接触を求める傾向があります。しかし、過去のトラウマにより、他人との愛着関係を築くことが困難になっており、他人との距離感がうまく取れない、依存的な行動をとる、相手にすぐに信頼を置けない、過剰に求めるなどが挙げられます。

このように、寂しがり屋の人は、健全な愛着関係が育っていないことが一因となって、一人でいることができず、他人にしがみつく行動をとることがあります。

一人でいるときの不安や焦燥感

寂しがり屋の人は、一人でいることが不安になり、落ち着かなくなるとか、居ても立っても居られない状態になることが特徴です。このため、人と一緒にいることを好み、誰かといることで安心感が得られるため、孤独を嫌います。また、自分が誰かに必要とされていると感じることで、自己肯定感が高まります。

寂しがり屋の人は、自分軸が育っていないので、他人に依存することで、自分を保つことができます。しかし、一人になると、自分自身と向き合わざるを得なくなり、内省的になることで、内面にある過去のトラウマや不安、怒り、恐れ、嫉妬など感情が現れてきます。彼らは自分のネガティブなものを上手く処理できないため、心細さや寂しさ、孤独などに苦しみます。

このように一人でいることができないのは、自分自身と向き合うことが非常に難しい状態にあり、常に他者からの評価や肯定的な態度を必要とする状態が続いています。

過去のトラウマの影響

寂しがり屋の人が一人でいると不安になる理由は、複雑なトラウマを抱えていることが多いです。トラウマを抱えている人は、過去に経験した恐怖的な出来事や痛みを思い出してしまうことがあります。このようなフラッシュバックが発生すると、不安感や恐怖感が高まり、身体的な反応(心拍数の上昇、息切れ、汗など)が起こることがあります。

また、パニック発作が起こる場合もあります。パニック発作は、突然不安感や恐怖感が高まり、身体的な反応が起こる症状です。一人でいると、自分を守れる人がいないと感じ、不安感が高まり、パニック発作を起こしやすくなることがあります。このように複雑なトラウマを抱える人は、一人でいることが無意識のレベルで脅威と感じて、過去のトラウマが再活性化されてしまうため、一人でいることを避けようとする傾向があります。

そのため、複雑なトラウマを抱える人は、一人でいると落ち着かず、常に人と一緒にいたいと感じることがあります。人と一緒にいることで安心感を得ることができ、トラウマや不安感が軽減されることがあるためです。

感受性が強く、繊細な面がある

寂しがり屋の人は、感受性が強すぎて、繊細な面があります。周囲の状況や他人の感情に敏感で、自分の感情も強く表出します。このような人は、他人と深くつながることを求め、情緒的なつながりを大切にします。また、内向的で思索的な性格傾向があり、自己探求や精神的な成長に熱心な傾向があります。

ただし、感受性が豊かである反面、傷つきやすく、寂しさや孤独感に苦しむことがあります。彼らは、他人との深いつながりを求める一方で、孤独を感じることが多いため、寂しさに苦しむことがあります。彼らは、自分を深く理解してくれる人や、共感してくれる人を求める傾向があります。

寂しがり屋の人は、自分の感情や周囲の状況に敏感であるため、ストレスや不安などにも影響を受けやすいです。彼らは、自分自身と向き合い、自分の感情や欲求を理解することが大切です。また、良い人間関係を築くことで、孤独感を和らげることができます。

孤独を感じることが辛い

寂しがり屋の人は、他人とのコミュニケーションを求めることで、孤独を感じないようにしています。彼らは、情緒的なつながりを大切にし、他人との関係を築くことで、自分を守ろうとします。

孤独を嫌う理由としては、孤独を感じると自分に対する不安や恐怖が増大し、ストレスやうつ病、病気になる可能性があることが挙げられます。また、孤独を感じると、自分の内面と向き合う必要が生じるため、自己否定的な思考が増加し、自己評価が低下する場合があります。さらに、孤独を感じると、社会的支援や助言を得られないため、ストレスや問題を解決することが困難になります。

これらの理由から、寂しがり屋の人は、孤独を嫌う傾向があり、他人と接することで安心感を得ようとします。彼らは、自分を理解してくれる人や、共感してくれる人を求め、そのような人との関係を大切にします。また、彼らは、自分自身をよく知り、自分の感情や欲求に気づくことが重要です。自己探求を行い、自己肯定感を高めることで、孤独を感じないようにすることができます。

自己肯定感が低い

寂しがり屋の人は、自己肯定感が低いことがあります。彼らは、不安感が強く、自分に自信がないため、他人に頼ることで自分を保とうとする傾向があります。彼らは、他人とのつながりを求め、そのつながりを通じて自分を認めてもらおうとします。しかし、一人で何かを行うと、自己肯定感が低下し、失敗した場合に自分を責めたり、過剰に反省してしまうことがあります。

また、他人に依存しすぎることで、自分の意見や判断力を持つことができず、自分で決断することが苦手になります。彼らは、他人に頼りすぎてしまい、自分が主体的に行動することができません。これによって、自己肯定感が低下し、自分を否定する傾向が生じます。

加えて、一人でいると不安になり、落ち着きがなくなり、その不安感を紛らわすために、依存や嗜癖の問題に陥ることもあります。彼らは、自分自身と向き合うことが苦手であり、自分を受け入れることができないため、不安感が増大してしまいます。これによって、自己肯定感が低下し、孤独感や虚無感を感じることがあります。

まとめ

寂しがり屋の人は、自分と向き合い、自分の感情や欲求を理解することが大切です。また、自分を受け入れて、自分に自信を持つことが重要です。さらに、自分の意見や判断力を養い、自分自身で行動することが重要です。これによって、自己肯定感が高まり、自分自身を大切にすることができるようになり、内面的な豊かさを得ることができます。また、社会的支援を得るために、積極的にコミュニケーションをとることが大切であり、良い人間関係を築くことで、孤独感を和らげることが可能になります。

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トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2023-02-28
論考 井上陽平

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