些細な言葉に心が傷ついてしまう人の特徴

対人関係

このページでは、敏感な人々の特徴に焦点を当てています。これらの人々は、過去に大きなトラウマを経験したり、心の傷を持っていることがあり、それによって情緒的に不安定になりやすくなっています。また、わずかなことでも過敏に反応し、些細な言葉に傷ついてしまう傾向があります。これは、心が敏感になっているため、刺激や変化に対して繊細な反応をすることから生じます。通常の生活状況でも、感情を抑えきれないことがあり、簡単にトラウマとなってしまう場合もあります。

このような傾向が強い人は、人間関係においても傷つくことが増え、相手の指摘や批判にも弱い傾向があります。それによって、落ち込んだり、悲しんだり、怒ったり、自分の至らない点を責めたりすることもあります。これらの人々にとって、自分自身を強く持って、敏感な心をより豊かに癒すことが重要な課題となります。

言葉は受け手の状況によって痛みになる

言葉は、受け手の状況によって、大きな影響力を持つものです。一方では、笑い話として受け止められることもありますが、他方では、トラウマを経験している人の場合、無神経な言葉に深く傷ついてしまうこともあります。特に、相手の言葉遣いや態度が悪いと、直接心に突き刺さり、痛みを感じることがあります。このような場合、相手から意図しないところで言われた、何気ない言葉に対しても、傷つくことがあります。

言葉は強い力を持つものであり、特に複雑なトラウマを経験している人にとっては、相手からの言葉遣いが敏感に感じられることがあります。相手から否定的な言葉が放たれた場合、それは鋭い刃物を向けられているような衝撃を与えます。このような状況では、マイナスの感情(不安、恐怖、怒りなど)に思考が強く支配され、自己否定や自己批判が引き起こされます。また、傷つけられた言葉が頭から離れず、長期的に落ち込んだり、イライラしたりすることもあります。このような状況では、過去のことがフラッシュバックし、感情をコントロールすることができないこともあります。これらの人々は、言葉の遣い方に神経質であり、今後誰かを傷つける可能性や、自分自身が傷つく可能性も考えます。

複雑なトラウマを経験している人の場合

複雑なトラウマを経験した人にとって、強い口調で話しかけられたり怒鳴られたりすると、自分自身を守れなくなる、感情をコントロールする能力を失う可能性があります。対人関係に敏感であるため、彼らはすぐに不安や動揺を感じ、合理的な思考を不活発にし、感情を調整ができなくなる可能性があります。緊張した状況では、彼らの頭の中は真っ白になり、何も話せなくなったり、涙が出てきたり、心拍数が上がったりします。

複雑なトラウマを抱えている人は、対人関係に敏感で、他人に嫌われたり、誰かの気分を害したりすることを恐れているかもしれません。また、他人に傷つけられたり脅されたりする恐怖があり、嫌われたくないという欲求から無意識のうちに他人の期待に応えようと頑張る人もいます。しかし、その結果、自分の意見を主張することが困難になり、他人の期待に応えようとするあまりに、対人関係が辛くなります。

彼らは、表面上のコミュニケーションはうまくいっているように見えますが、相手の言葉遣いや態度、仕草、表情、その場の雰囲気などの細かな動きにも敏感に反応します。これらをネガティブに捉えて、思い込んだり悩んだりすることも多いです。人と関わることで、神経が擦り減ってしまうため、長続きする人間関係が保てないこともあります。人と仲良くなりたいという思いと、人と関わりたくないという思いが葛藤するため、人間関係をうまくこなせない自分を責めてしまう気持ちが強くなります。生活の中で人と関わることは避けがたいため、人間関係が大きなストレス源となり、課題となることも多いです。

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トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2023-01-04
論考 井上陽平

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