闇が深い人の特徴をチェック|トラウマを抱える女の優しい所

苦難・絶望

「闇が深い」という表現は、内面に隠された、見えない領域の秘密や未解決の問題を意味します。これらの秘密は、しばしば深い闇として存在し、その人にとっては、誰にも知られてはならないものとなります。ユング派の心理学者カルシェッドによると、闇が深い人は内部に抱える迫害者によって、自己成長や世界との新しい愛の機会を、新たなトラウマと誤解することがあります。その結果、愛情を表現することや自己成長を促進するものに対して攻撃的な態度をとることがあると述べられています。

日常生活において、闇が深い人は表面上は明るく振る舞うことがありますが、内面では不可侵の領域を持ち、周囲の人々を惹きつけたり、時には不気味に思われたりすることがあります。彼らが敵とみなした相手に対しては、恐るべき存在となりうるのです。心の奥深くには憎しみや怒りが蓄積されており、その破壊力は極めて強大です。これは単なる怒りにとどまらず、憎悪や復讐の感情が深く根付いている状態です。その力は計り知れないほどに強大であり、時には周囲の人々に深い傷を与えることもあります。

闇を生きる人々

闇が深ければ深いほど、耐えられない精神的苦痛を内に抱えており、この世界の見え方や知覚にも大きな影響を与えます。例えば、恐怖の中に生きている人やフラッシュバックに苦しむ人たちは、この世界が白黒に見えるかもしれません。同様に、現実から完全にシャットアウトされた世界は、暗闇の世界となります。

しかし、少しずつ暗闇が和らいでいくと、この世界がセピア色に見えるようになります。そして、一般的な健康な人は、この世界が生き生きと感じられ、様々な色がはっきりと見えて、カラフルであることができます。

闇が深い人々は、子供の頃から、未来に希望を見いだすことができず、親が自分を脅かしてくる張本人であり、劣悪な家庭環境の中で育ったり、学校ではいじめのターゲットにされたりしてきました。とても苦しい毎日に耐えられず、生々しい現実からは遠ざかり、夢の中で生きるかのように過ごします。彼らは、周りのことが分かりにくいもどかしい感覚のなか、暗闇の中に入ってしまうと輪郭だけが浮かび上がり、実体がないような世界で過ごしました。そして、誰にも見つかることのないよう、目を閉じたまま現実の辛さを避け、心を固く閉ざして、暗闇の中で孤独な考え事をしてきました。周囲の声が届かないように、ただただ暗闇に包まれた世界で苦しみながら生きてきました。

苦痛に耐える人生

これ以上の苦痛を感じることを避けたい」という思いから、多くの人々は現実から遠ざかり、本来の自分を消すことを望むようになります。日々の痛みは、深いトラウマとなって心に刻まれ、その人の心は石のように固くなり、感情が凍りついてしまいます。このような状態では、動くことすら困難になり、暗闇に閉ざされた心は、何も感じずに孤独の中で時間を過ごすようになります。本来の自己は脆弱になり、些細なことでも動揺しやすく、意識がもうろうとし、時には自己意識を失うことさえあります。

この深い闇を抱える人々は、内面に悪魔のような何かを感じ、加害者との共存のような感覚を抱えています。自分自身がどの方向に向かっているのか分からなくなり、精神的に崩壊しそうになります。この内面の悪魔は、繰り返し心を苛む存在であり、何度も何度も心を破壊される経験をし、苦痛に耐えながら、自己を守るために必死に戦います。

暴力的で攻撃的な人物が内部から支配する

脅かされることが繰り返されるうちに、人は心身共に崩壊しそうな感覚に襲われます。その崩壊寸前の一瞬、暴力的で攻撃的な人物が自分自身を乗っ取ることがあります。その人物の怒りの破壊力は非常に強大であり、憎悪や復讐心が強く宿しています。このような人物が周囲に深い傷を負わせることも少なくありません。

深い闇を抱える人々は、多くの傷を負っているため、他人と争うことを避けようとする傾向があります。自分が言われたくないことを言われることが嫌であり、自分から何かを言い出すことも避けたいと思うかもしれません。彼らは、毎晩、過去の傷と闘いながら、自分自身を許すために祈ります。自分の中に暴力的で攻撃的な人物がいて、その人物が暴れたり、破壊されそうになることがありますが、ただ静かにその嵐が過ぎるのを待つしかありません。もしかしたら、その人物は自分自身を少しずつ蝕んでいるかもしれませんが、それでも、それで十分だと思います。

深い闇を抱える人々は、自分自身に2つの魂と2つの記憶があるような感覚に陥り、時に自分がどちらの自分なのかわからなくなることがあります。過去の自分の行動した結果には納得できないことがたくさんあります。なぜあの時自分が傷つけられなければならなかったのか、他の誰かが受け止められなかったことでも、自分なら何でもなく対処できていたはずなのにと疑問に思います。

自分の中から暴力的で攻撃的な人物がいなくなれば、きっと楽になるかもしれませんが、それでも自分が見たものや知ったことは確かな事実であり、悔し涙や不安、不条理な環境など、何かわかる気がします。暴力的で攻撃的な人物がしてきたことは許されない悪いことかもしれませんが、それでも、本当の気持ちを隠しているのだと感じます。暴力的で攻撃的な人物が助けを求めているように感じるのです。

暴力的で攻撃的な人物が内部に存在しているのは、自分が一瞬でもあの時に同調してしまったからだと思います。周りから自分をしっかり持つことが大切だと言われても、ただ入れられただけで何もしていないと感じます。あの時、どうにかできなかった自分に後悔や悔しさを感じます。自分が乗り越えなければならないことなのか、暴力的で攻撃的な人物をそうさせたのは自分ではないのに、共存しなければならないのかと思い悩みます。

闇の深さと優しさ

闇が深い人々は、表面的な優しさや一時的な親切に騙されることを望みません。彼らは、真実の優しさとは何かを深く理解し、それを大切な人々に対して実践することを重視しています。これらの人々は、自分の友人や愛する人々に対して深い思いやりと誠実さを持って接しています。彼らにとっての優しさは、単なる一瞬の感情ではなく、長期的な関係を築くための基盤となります。彼らは、真の優しさがその場限りのものではなく、持続的であることをよく知っています。そして、この理解を基に、真のつながりと深い関係を築くために努めています。

まとめ

闇が深い人々は、過去のトラウマや深い痛みに苦しみながら、表面上と内面上の人格が切り替わることがあります。このような状況は、現在の状況や人間関係に大きな影響を与えることが多いです。彼らは自分自身の感情や感覚を抑制したり、隠したりすることが頻繁にあります。この結果、彼らは孤独感や孤立感を強く感じることがあり、自己孤立の悪循環に陥ることもあります。

さらに、闇が深い人々は、自分自身や他人とのつながりに対して深い不安や疑念を抱くことがあります。彼らは自己肯定感の低下を経験し、過去のトラウマや痛みが現在の生活にも影響を及ぼしていることを感じることがあります。このような状況では、自己の感情や思考が時には混乱し、自分の本来のアイデンティティや価値観を見失うこともあります。これは、彼らが日々直面している心理的な闘争と苦痛の表れです。

当相談室では、闇が深い人についてのカウンセリングや心理療法を受けたいという方は以下のボタンからご予約ください。

STORES 予約 から予約する

トラウマケア専門こころのえ相談室
公開 2023-2-17
論考 井上陽平

コメント