相談内容

当カウンセリングルームでは、さまざまな悩みに対する相談を承っています。具体的には、人間関係の問題、過去のトラウマ、発達障害など、多岐にわたる心の悩みを一緒に整理し、解決に向けてサポートします。心理療法やカウンセリングに加えて、体の感覚に働きかける身体的アプローチと心を使うイメージ療法も取り入れ、心と体の両面からあなたの回復を支えていきます。

また、これらのテーマ以外のご相談も歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

相談方法は、ご希望に応じて柔軟に対応いたします。対面でのカウンセリングに加え、電話、Skype、Zoomを利用したオンラインカウンセリングも行っております。忙しい日常の中でも、どこからでも安心してご相談いただける環境を整えています。

HSP

HSP(Highly Sensitive Person)とは、非常に繊細で、環境の変化や刺激に対して敏感に反応する人のことを指します。HSPの方は、人の気配や周囲の音、光、匂いなどに過剰に反応しやすく、それが原因で強いストレスや疲労感を感じることがあります。例えば、少しの物音や強い光で集中力が途切れたり、過密な空間で心が落ち着かなくなることもあります。こうした敏感さは生まれ持った性質であり、決して異常なことではありません。しかし、その敏感さが日常生活に苦痛をもたらすことも多いため、適切なケアや自己理解が大切です。

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンとは、幼少期に受けたトラウマや不適切な育て方が原因で、大人になってからもさまざまな心理的な影響を抱える人々を指します。このような背景を持つ人たちに共通して見られる特徴のひとつは、自分の気持ちやニーズを後回しにし、親の機嫌や家庭の雰囲気を最優先して行動する傾向です。幼少期に、家庭内で緊張感や不安を感じながら育ったため、他者の期待や要求に応じることが自己防衛の手段として身についてしまっています。結果として、自分自身の感情や欲求を抑え込む習慣ができてしまい、大人になってからも自分の本当の気持ちがわからなくなることがあります。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは、発達障害を持つ親や配偶者からの嫌がらせや暴言、無視などの精神的なストレスを長期間受け続けた結果、心身に深刻な影響が現れる状態を指します。これに苦しむ人々は、ストレスが蓄積されることで、精神的な疲労感だけでなく、全身にわたる慢性的な疲労や倦怠感に襲われ、日常生活が困難になることがあります。体が重く感じたり、動けなくなったりすることもあり、結果として、何もできない状態に陥ることも少なくありません。

蛙化現象

蛙化現象とは、片思いしていた相手との関係が進展し、ロマンティックな時間を過ごした後、相手が自分に興味を示してくれるにも関わらず、突然その相手に対して嫌悪感や不快感を抱いてしまい、関係を続けられなくなる現象を指します。相手に対して好意を抱いていたはずが、いざ相手が近づいてくると気持ちが冷めてしまい、まるで相手が「蛙」に変わったかのように感じることから、この名前がつけられました。いざ相手から好意を向けられると、自分がその期待に応えられるか不安になったり、相手との距離が縮まることに恐怖を感じたりすることで、関係を続けることが難しくなってしまうのです。

発達障害

発達障害は、子どもの思考の仕方や身体の機能、感情の発達、さらには行動パターンに影響を与える可能性があります。これらの影響により、子どもは日常生活のさまざまな活動において困難を感じることがあり、特に学校での学習や新しい知識・スキルを習得する際に苦労することが多く見られます。発達障害を持つ子どもは、他の子どもと同じように成長しようとしても、周囲の期待に応えられなかったり、特定の場面で適応することが難しく感じることがあります。そのため、適切なサポートと環境の工夫が、子どもが自分のペースで成長し、学んでいくために重要です。

愛着障害

愛着障害を抱える子どもたちは、親に対して複雑な行動パターンを示すことがあります。例えば、親の愛情やケアを強く求める一方で、反抗的な態度を取ったり、懲罰的な行動を示すこともあります。これらの子どもたちは、心の中で親からの愛情を切望しているにも関わらず、同時に親からの怒りや拒絶を強く恐れており、こうした相反する感情が彼らの行動に影響を及ぼしています。そのため、親の反応に対して過敏になり、接し方に戸惑いを感じることが多く、結果として愛情を求めつつも距離を置いてしまうという、自己矛盾した行動をとることが少なくありません。

パニック障害

パニック発作とは、明確な危険がないにもかかわらず、突然襲ってくる強烈な身体的・心理的な反応のことを指します。この発作は予期せずに起こり、発作が始まった瞬間、心や体が自分のコントロールを完全に失ってしまったように感じることが特徴です。発作中は、激しい動悸や息切れ、めまい、手足の震えなどの身体症状に加え、強烈な不安感や「このままでは死んでしまうのではないか」といった恐怖に襲われることがあります。このような感覚は非常に苦しく、日常生活にも大きな影響を与えるため、適切なケアやサポートが必要です。

自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害は、自己に対する誇大なイメージや、自分は特別で他者とは異なる存在であるという信念を持つことが特徴的です。この障害を持つ人は、強い賞賛欲求を抱き、自分を認めてくれる人や権力を持つ者に惹かれる一方で、他者を自己の目的のために利用する傾向があります。また、共感力が欠如しており、他人の感情や視点を理解することが難しいため、周囲の人々との関係においてトラブルが生じやすいです。さらに、嫉妬心が強く、他者の成功に対して否定的な感情を抱くことが多く、時には傲慢な態度を示すこともあります。こうした行動パターンは、日常生活や人間関係に悪影響を及ぼし、長期的なストレスや孤立感を生むことがあります。

境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害は、さまざまな面で不安定さが目立つのが特徴です。まず、人間関係においては、極端な愛情と憎しみの間を揺れ動き、激しい感情の変化を伴うことが多く、しばしば相手との関係が混乱しやすくなります。また、自分自身のアイデンティティが不安定で、自分が誰なのか、何を望んでいるのかが明確でないと感じることがあります。このため、衝動的な行動に走ることがあり、特に自殺をほのめかしたり、自傷行為を繰り返すケースも見られます。気分の急激な変動や、慢性的な空虚感に悩まされることも多く、こうした感情のコントロールが難しいため、日常生活に支障をきたすことがあります。

回避性パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害とは、人と関わることに対して強い恐怖心を抱き、人間関係を避ける傾向がある人々を指します。この障害を持つ人々は、他者からの批判や拒絶に対する強い不安感を感じ、他者に対して自分をさらけ出すことができません。そのため、深い人間関係を築くのが難しく、親密な関係を避けようとする傾向があります。この恐怖心や不安感が日常生活にまで影響を及ぼし、仕事や学校においても、他者との関わりを避けるために引きこもりがちになったり、パートナーシップや友人関係を築くことが困難になることがあります。

スキゾイドパーソナリティ障害

スキゾイドパーソナリティ障害は、他者との人間関係において困難を感じ、安定した関係を築くことが難しい精神障害の一つです。この障害を持つ人々は、他者と深い関係を結ぶことに対する恐怖心や、親密な交流を避ける傾向が強く見られます。その背景には、自分の価値に対する深い自信のなさがあり、自分が他者にとって重要な存在でないと感じることから、他人との関係を持つことに抵抗感を抱くことが多いです。結果として孤立感が深まりがちです。外からは冷淡で感情が乏しいように見えることが多いですが、内心では人間関係に対する不安や葛藤を抱えていることが少なくありません。

引きこもり・不登校

不登校や引きこもりを選ぶ人々は、しばしば過去に経験した否定的な出来事や深いトラウマにより、強い警戒心を抱いています。これらの過去の経験が、社会的な場面での強い不安感や恐怖心を引き起こし、他者と関わることが心理的に大きな負担となります。その結果、外界との接触を避けることで、一時的な安心感や安全を感じようとします。このように、社会から距離を置くことは、一見するとその場限りの不安を和らげる手段ですが、長期的には孤立感や自己評価の低下につながることもあります。

アスペルガー症候群の女性

アスペルガー症候群とは、社会的な付き合いやコミュニケーション能力において、一般的な基準よりも困難を抱える神経発達障害の一つです。この症状を持つ人々は、他者との自然な交流や対人関係を築く際に、特有の難しさを経験します。例えば、目を見て話すことや、表情、体の姿勢、身振りなどの非言語的なコミュニケーションを理解したり使ったりするのが苦手で、他者との関わりにおいて誤解されやすいことがあります。しかし、アスペルガー症候群の人々は、特定の分野において非常に高い集中力や専門知識を持つことがあり、その強みを活かすことで、個々の能力を発揮することが可能です。

睡眠障害

睡眠障害は非常に一般的な問題であり、全人口の10〜20%の人々が何らかの形で経験しています。これは単なる一時的な寝不足にとどまらず、心身に深刻な影響を及ぼし、生活の質を著しく低下させる可能性があります。睡眠障害の原因は多岐にわたり、ストレスや不安、生活習慣の乱れ、環境要因、さらには健康状態の悪化などが挙げられます。十分な睡眠が取れないと、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなるだけでなく、長期的には糖尿病や心疾患などの慢性病リスクも高まります。